サブタイトルの『新館の姫君』は、モデルとなった史実の方を想起させるにあざといくらいのワードだと思ってつけたんです。
第一章5話(10話)までは、順調でした。
先の11話くらいで少し違和感を感じ、今回の12話で確信に変わりました。
──登場人物が、主人公の新館へ向かう道中の表現を考えていた時です。空から舞うのは花弁雪? それとも粉雪(ねえ)? 私の中の詩人がうずき、一億ワードの中から君を見つけるよ、根拠はないけどウフフフって、え、雪……
雪で新館なんて建設できないんじゃね?(時代が中世ですしね)。
はい、サブタイトルに偽りありです。雪の降らない場所に住んでおり、苦労を肌で感じていないからこうなる! 反省です。
こっそり、前章のつじつまの合わない部分は改稿、ならびにサブタイトルを付け替える予定です。その時は、ほう、変わったね、と、ほくそ笑んでくだされば、幸いに存じます。
次の話でようやく、主人公が出てきます。
戦略的には大失敗ですが、引っ張って俯瞰的に見過ぎたせいで勝手に動いてしまい、最初は、落ち葉に埋もれた空き箱みたいな部屋で震えて泣く子猫の予定だったのですが「そんなこたぁならんずら!」って、鎌首をもたげてしまいました。困る。
自分もまだ筆を入れていないので、果たして主人公がどう動くのか楽しみであります。