株式投資をやっている方はすでにご存じだと思う。
某有名投資家がついに口座をのっとられ、被害にあっている。
当局の発表では900億程度の損害が発生しているとのことだが、実質もっと多いと思われ、となると、盗難犯罪の額としては史上最大の事件と思われる。
もちろん、犯人は単独ではないので、精緻な見積もりはできないが、いずれにせよ、とんでもない事件であることは間違いない。
結果として何がおこるかというと、資金を証券口座から引き上げる投資家が大量に発生するということ。
そもそも、証券会社は時系列で何が起っているか、記録を見ることができるわけでそれを捜査機関なりに開示すれば窃盗の手口をトレースできるはずなのに、なんら対策をうってない、そういう印象を持ってしまう。
ひょっとしたら、かの三菱UFJみたいに内部の犯行かもしれないし、なんらかのウィルスかもしれない。
手口を一部でもいいから、公開しないことには対策も打ちようがない。
いまのところ、証券会社が勧める二段階認証も無意味らしく、取引パスワード、口座パスワードを長くして記号を含ませる対策が最も有効らしい。
確かにパソコンで口座に入る場合は、認証作業もややこしく面倒になり、特に普段使わない他所のパソコンの時はいちいち複雑な作業を放棄しがちである。
ちなみに上記の某有名投資家の場合は、口座は楽天でウィルスチェック、推奨の二段階認証も行っていたとのこと。
おいこれ、誰の責任なの?
さすがに証券会社も無視できなくなり、補償の話が出てきている。
そりゃそうだろう。
軍事技術の下位レベルでも、日本の証券口座の奪取は簡単なのかもしれない。犯人が外国在なら、金銭の奪還はおろか捜査さえできないかもしれない。
とんでもない事件である。