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物語が「終わる」ということ

ふと、物語の「おわり」について考えていました。

一つの物語を書き終えた時、あるいは、夢中になって読んでいた誰かの物語がおわりを迎えた時も。なんとも言えない、胸がいっぱいになるような、それでいて少し寂しいような、不思議な気持ちになりませんか?

なんでこんなに感情が揺れるのだろう、って。

きっと、ひとつの世界にどっぷりと浸かっている間に、登場人物たちと共に笑ったり、泣いたり、ハラハラしたり…まるで古い友人のように感じているからかもしれません。だから、「おわり」は「お別れ」のようで寂しい。

特に書き手としては、長い時間とエネルギーを注ぎ込んだものが形になった「達成感」と、ずっと背負っていた重荷を下ろしたような「解放感」も同時にやってきます。この複雑な感情のミックスが、また独特なんですよね。

そして、散りばめられた謎が解けたり、キャラクターたちがそれぞれの道を見つけたりするのを見届けると、心の中に溜まっていたものがすーっと浄化されるような感覚(カタルシス?)もあります。ちゃんと「おわり」を迎えたからこそ得られる、深い満足感。

それがあるからこそ、そこまでの道のりが輝いて、物語がひとつの「作品」として完成する。旅が終わるから、その旅がどれだけ素晴らしかったかを噛み締められる。そんな感覚に近いのかもしれません。

最近「終わってしまって寂しい!」と感じた物語はありますか?あるいは、忘れられない「最高のエンディング」はどんなものでしたか?ぜひ教えてくださいね。

「おわり」がもたらすこの特別な感情を、次へのエネルギーに変えていけたらな、なんてことを考えている今日この頃です。

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