最近、少し昔に書いた眠る短編たちを引っ張り出してきて、ある作業を始めています。
それは、いくつかの短編に肉付けをして、もう少し読み応えのある「中編」くらいの長さにして、外に出せないかな?という試みです。
これがですね…なんというか、自分の部屋の奥から古い卒業アルバムを引っ張り出してきたような、まさに「タイムカプセルを開ける」感覚なんです。
文章を読むと、「うわっ、なんだこの青臭いセリフ回しは!」「ここでこの展開は無理があるだろう!」「なんという御都合主義!」「整合!整合!」なんて、思わず赤面してしまうことばかりで。穴があったら入りたいとは、まさにこのこと。
でも、不思議なもので、同時に「ああ、でもこの熱量、この書きたい衝動は本物だったんだな」と感じる部分もあるんです。稚拙で、荒削りだけれど、当時の自分が一生懸命、夢中で物語を紡ごうとしていた跡がそこにあって。
今はもう書けない、勢い任せのエネルギーの奔流。そういうものを見ると、恥ずかしさのその向こう側に、ちょっとだけですが誇らしいような、なんとも愛おしいような気持ちが湧いてくるんですよね。
この作業は、そんな過去の私と対話しながら、2人で物語を磨き上げていくような、なんだか不思議で楽しい時間になっています。
当時の「核」は大切にしつつ、少しだけ丁寧に、わかりやすく表現できたらと考えています。
投稿した際には、ぜひ読んでくださいね!