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境界線が揺らぐ時

先ほど、すこし怖い小説を読みました。
怖いという感情の動きの、その魅力について考えていて、「これかも」と思った感覚があったのでひとこと。

それは、「日常」と「非日常」の境界線が曖昧になっていく怖さ。

いつも通りの朝、見慣れた部屋、聞き慣れた音。そんな当たり前の風景の中に、ほんの些細な、でも説明のつかない「何か」が紛れ込む。最初は気のせいだと思う。でも、その違和感は少しずつ、確実に日常を侵食していく…。

気づいた時には、もう元の「当たり前」がどこにあったのか分からなくなっているような、足元が崩れていくような感覚。

そして、そんな状況に放り込まれた時、止められなくなるのが、「次はどうなるんだ?」というサスペンス。

この、じわじわと迫る恐怖と、先の見えない展開への期待感(あるいは不安感)が入り混じったドキドキって、物語だからこそできる特別な体験ですよね。(本当に現実であったら嫌です😅)

個人的には、こういう「日常に潜む異物感」や「じわりと境界線が揺らぐ瞬間」を描くのは上手くないので憧れますね。

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