久しぶりの近況ノートとなります。
まずは、『呂布、天命に抗う』という物語が、私が当初想像していた以上に多くの方々の目に触れ、温かいご感想までいただけていることに、心からの感謝と、少しばかりの驚きを感じております。本当に、ありがとうございます。皆様の応援が、執筆の大きな力となっております。
三国志という巨大な物語には、星の数ほどの英雄たちがおります。そして、その英雄たち一人ひとりに対して、読者の皆様それぞれが、長年育んでこられた大切なイメージがあることと存じます。
時に、私が描く呂布や他の登場人物たちの姿が、皆様のイメージとは異なり、「これは自分の知っている彼らではない」と感じさせてしまうことがあるかもしれません。私の個人的な「呂布像」を押し付けてしまっているのではないか、という苦しさを感じることも、正直に申し上げて、少なくありませんでした。
ですが、それでもなお、「もし、呂布がこういう男だったら」「もし、彼が別の選択をしていたら」という、この物語を描き始めた時の「こうだったらいいな」という想いを、これからも大切にしていきたいと、改めて強く思っております。
この物語は、史実や演義という大きな流れを尊重しつつも、私なりの「リアル」と、そして他の方から見れば少しばかり「ご都合主義」に映るかもしれない「IF」の展開を、自分なりに悩み、消化しながら紡いでいくものです。
どうか、皆様には、そんな私の挑戦を、これからも温かく見守っていただけますと幸いです。
天命に抗い、新たな道を歩み始めた呂布と、彼を巡る人々の物語。
少しずつではありますが、皆様にお届けできればと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。