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第41話 「様」(捕:悪役の名前、紫蜜柑)

 クンディさんは弱小男爵家から帝国直臣である直轄領の有力郷士家当主へ嫁いだ未亡人です。グラフェル男爵家の直系親族の少なさもあり、男爵籍を維持しています(クンディさんに男児がいた場合は、その子と共に自動的に郷士格になるというのが四協帝国クアドリオンの身分制です)。

 本人は同僚や魔物狩から様付けで呼ばれたときは「わたしは魔物狩組合の職員ですよ。普通に呼んでくださいね」と答えています。本音でも「さん」で呼ばれることを気にしませんし、それでも「様」で呼ぶ者に対しては訂正を求めるもしません。そういうことに拘る人は、そもそも魔物狩組合では働きませんので。

 リコヤン(Likkojan)は祖ゲルマン語の「舐める者」。lecherの語源です。lecherの意味は「好色漢、助平」。当然のことながら再登場します。しかし皆様の期待を裏切り(?)大きなお友達用の原稿ではありません。顎髭と口髭があるのが兄、口髭だけが弟。弓の腕は確かで投剣も使います。

 紫蜜柑はブラッドオレンジに相当。地球では17世紀半ばの修道士の言及(紫色の果肉のオレンジ)が文献初出とされていますので、わたくしの世界でも既に栽培されているとしました。イタリア語では赤オレンジ(Arancia Rossa)で、ブラッドオレンジの名はアメリカで広く栽培されるようになってからです。

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