青光魔術は光が当たる表面にしか効果が無いとされている、という設定です。それなのに橘花くんが体内で色々とできたのは、地球の医学知識によるものです。すなわち、消化管(口から肛門まで)は体内を通りますが、その粘膜面は「体外」とも見做せる、というのは、わたくしたちにとっては常識と思います。
体表面の血液や汗を消せたのは「不要なもの」だったから。ならば、食物や消化物などは「有用なもの」だから消せないとして、歯垢や吐瀉物や直腸の糞便は「不要なもの」なので消化管内でも消せるのでは? 実際に歯垢は消えた。すると尿も膀胱に至ったものは消せるのでは? そして、彼の推測は正しかったのでした。
ヘーケン(HöKen)さんは「(背負うニュアンスの)行商人」(低地古独語)。荷物を背負う→馬で運ぶと変化して、馬を使うニュアンスの行商人ホウカー(Hawker)の語源です。尚、歩くニュアンスの行商人はペドラー(Peddler)になります(pedがラテン語の「足」)。のちに再登場して活躍します。