複婚とは三人以上で構成される一夫一妻以外の婚姻制度を指しますが、わたくしの世界では一般的な制度です。遺伝子解析に拠ると地球人類では農耕開始と共に始まったとされ、歴史時代を通じて複婚の方が一般的な婚姻形態でした。現代でもアフリカ、中東を中心に多くの地域で認められています。
但し統計のある国で最も多い複婚比率はその国の婚姻の半数未満で、世界的に減少傾向にあります。日本も国際統計上は「黙認」というカテゴリー。この制度がないとハーレム描写が出来なくなりますので、採用しました。地球で認められている地域と同様に、実際には余裕のある層に限られます。
普人有力平民でもせいぜい二人、貴族も二、三人までと設定しています。また、わたくしの世界は地球の近世初期相当ですが、やや早熟で子供は地球よりも儲け難いと設定しています。光魔法がある世界は、出産前後の母子死亡率が低くなる筈ですが、地球と同じだと魔物による被害を勘案しても人口爆発しますので。
地球では近代に入るまで、1歳までに1/4が死亡し、5歳までに1/8、20歳までに1/8が死亡して成人するのは約半分、更に45歳までに1/4が死ぬという感じでしたが、わたくしの世界では幼少期の生存率が少し高いです。尚、貧しい平民は近世地球と同じく結婚できる者が半数です。