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第66話 天下無敵(次回更新予定)

 愛しい彼のこととなると天下無敵のモモでした。しかしこれも精神的なリミッターが外れやすい獣人を選んだのが半分。転生者として後付けの器質的変化のため、まだ馴染めていません。生来の獣人であるマクアナさんたちが落ち着いているように見えるのは、自然と自覚して自律に努めているからです。

 三度目に抱き締めてもらったのは、クンディ様がリカを「ショウ様の隣に相応しい」と評した日。親友を祝福したいのに彼を諦められない。苦しくて自分が嫌で、と声を押し殺し咽び泣いていた夜です。四度目は「赤い棘」との合同調査の晩。惨劇を思い出して震えていた時です。これが故に同室で寝ることを主張したのでした。

(再掲)
御酒花 百桃(みきはな もも)
 桃の花言葉:魅力的、あなたの虜、気立ての良さ、天下無敵
 ※桃の古名が御酒草。姓も名も桃に溢れた名前。もう一つ仕掛けがあるぞ! 第76話を待て!

 次回から第三章・姫花草(リナリアの訳語)です。その前にウィラルテ・サーガの二作目短編「銀紫の乙女(ぎんしのおとめ)」(1話完結・約1200字)を3/28(土)に投稿します。「黄昏の戦姫」と共に、お読みいただけると嬉しいです。本編未読の方でもお楽しみいただけます。

2件のコメント

  • 獣人ってそんな特性があるんですね。
    モモちゃん恋心の扱いが無邪気やなと思ってましたが、やっぱり悩みますよね。抱き締めてもらうだけで済んでるの二人とも清すぎます。リカちゃんは、まさか?ってびびってましたけど…
    疑心暗鬼にならずに理性を保ってるのも、すごいことですね。仲間割れしないの偉いです。
  • 佐子八万季さま
     いつもコメント有難うございます!

     獣人の鍛冶場の馬鹿力に相当する【獣化】は、中枢性抑制が外れやすくなっていなければ発動できないだろう。すると、感情の爆発もし易いだろう。と考えました。
     三人の仲が良過ぎて、信頼感も含めて絆が完璧に見える理由も、設定はしています。でも基本的には真面目で奥手な子たちだからだろうな、と思っています。
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