本尾さんの【中二病の俺が影のダンジョンヒーローを目指していたら、変てこな幽霊と不思議な股旅に出会う】がとんでもない展開になりおった……
私がなって欲しいが恐らくならんだろうなと夢のお話のように考えていたことが現実になりおった……恐ろしい……
なんか……よくいるじゃないですか……
「同居したいありき」
みたいな設定第一話からかましてくる
美少女と突然同居!? とか
美形男と突然同居!? とかから始まるやつ……。
素敵な人と同居したいという作者のスケベ心がはっきりと露わになった設定のやつ……。
もうああいうのは逆に全然エロくないんですわ……。
あんな全てを用意されたエロすなんて逆に全然エロくないんですよ。
お前らの同居生活全く興味ないんすよ
分かってない!!!!!!💢💢
良質のエロとは予測不明な所から飛び込んでくるものであって
おおこのままいけばパンツ見えるだろうなみたいなので案の定見えても全然楽しくないんですよね
良質のエロとは「思いがけないもの」なのです
不意に時折流れる流星のように、一瞬の輝きに満ちているのです!!
すなわち!!!!!
いつも乳とかケツとか太ももとか見せてる奴は逆に全然エロくないのです!!!
「またそれか」
なのです
いつもしっかり軍服着込んで隙の無い出で立ちをした軍団長が急の夜襲に首元緩い部屋着姿で現われて でも剣だけはいつも通り持ってて刺客を返り討ちにして 返り血が付いたからって部屋で着替えることになって 刺客の侵入経路やどういった奴だったのか迅速に調べろなどと冷静に命じつつも副官が用意した真新しいシャツに着替える時に一瞬だけ剥き出しになった軍団長の逞しい背中とかに「あの背中に抱き着いたことがある女性がこの世にいるのだろうか」などと妄想の余地が起こることによってやたらドキドキするとかいう良質なエロスが現われるんだ
夜襲があったからつって部屋に残りましょうかとか言われても
「大丈夫だ必要ない」
とか全く動じていない余裕の笑みで扉を閉めた後、
軍団長がベッドじゃなくソファの方で横になり、自分の剣だけは抱えて仮眠体勢で今日は寝るんすねってなった時に我々下々の者共が「あの軍団長が抱きしめて眠ってる剣になりてぇ」などと大それたいつもしないような想像を思わずしてしまう隙をごくたまに見つけた時に無性に興奮するんだよ!!!
エロは他人に用意されるものじゃねえ!!!
自分で探して見つけ出すものだ!!!
最初から巨乳巫女とか用意されても全然興奮しねえ!!!💢💢
巫女をディナーにお誘いした時に私服に着替えた時に思いがけず意外と胸元大人っぽいななどと発見した時に妙にドキドキすんだ!!
最初からへそとか出されても全然嬉しくねえ!!
脱がした時の楽しみなくなるだろ!!!
余計な事すんな!!!
良質のエロは思いがけないものなのだ!!
奇跡のように射し込む一筋の光のように上質なエロスをたまに書け!!
雑で安易で恒久感を約束されたようなありがたみの無い低質なエロスを乱射するな!! ちっともそんなのエロくない!!!💢💢
別にエロスじゃねえけど
あああああああああああああこういうやつや!!!!!
こういう同居が一番ドキドキする!!!!!!!
ええええええええええ今日泊ってくれるんすかあああああああああ!!!!!!💦
みたいなのが一番ドキドキする!!!!!!
分かるか!! この同居の可能性を限りなく0%に近い所まで減少させてから、読者の頭からも完全に「同居」などという言葉が忘れさられたタイミングを見計らって一瞬で「じゃあしばらく俺がここにいて守るよ」などという展開に持って行くこの見事な観客の目と意識を完全に反らせといてからの、同居!!!!
えええええええええええええええっ!!!!!!!!!!✨✨
ってほんと声を出してしまいましたわ!!!!!
なんだその見事な手際!!! マジシャンですかマジシャン!!!?
恐ろしい……【同居】という必殺技をこのタイミングで出して来るとはこの私でも予想してなかった……ホント恐ろしい人や……!!
これが「同居ありきで同居させてない同居」の破壊力か……!!
やはり本尾さん並みの作家とは仕掛けて来る必殺技のタイミングと威力の格の違いが凄すぎる……全くスケベ心を感じさせない最高のタイミングでの同居!!!!
必要性しかそこにない故の、はしゃいでる自分が若干気恥ずかしくなるほど真面目な同居!!!!!!
完全に読み手の感情を作者が上回って制御してます!!!
お見事!!!!!
よく言うじゃないですか。
物語の最初にキャラ性、分かりやすさ。
正直カクヨム、カドカワ系もコンテストとかでそういうの求めてくる分類です。
だからこそ、そういう話は自然と増えます。それは公式が求めて来る趣向に対応してるからそうなっているのですが、
出すタイミングと趣向まで定めちゃってるから同じような話がこんな増えちゃうんですよ。
そら会社は最初の一巻で売れる作品が欲しいのは分かりますが、
ただこれ本当に何もかもそればっかりの考え方になるのはよくないですよ。
普通のお店とかもそうなんです
人気商品だけど材料費が高騰してるからやめちゃう。
そこまで人気じゃないけど材料費安い商品を増やす。
そこまで美味しくないから売れない。
残る。
残っても損失だろ? と。
安くとも売れなきゃ利益は0なのです。
材料費が高くとも、万人に愛される人気商品は「看板商品」として残さないと!!
工夫するなら他の部分ですよ。
よぉこういう考え方するお店とかあるんです
人気商品止めちゃって 増やした他の商品残ってんじゃねーか
客減ってんだろこれっていう
株とかも何種類もやるのは、
一つの株価が落ちても、別の何かは上がる、そういう「総合的に損失が偏った出方をしない」という方法なんですよ。
何かが損失で出ても利益で補填できる。
通常はそれで、何かのきっかけである時、大きな利益が出るわけです。
いつも出るわけじゃない。
小説も同じで、「最初から巨乳巫女と同居!!!」センセーショナルな分かりやすいキャラ性と展開で「軽い気持ちであっさり読める」、いわゆる食料品店だと買いやすい安い商品ですよ。
いいですよ。これもとても大切なんです。置くことは。
でも、看板になるほどの価値はない。
やはり会社側も五つそういう「安価で手に取りやすい商品」を置いたら、二つは「もっと長期的に愛される内容を期待できる、高価だが、長らく御愛好してもらえる商品」を置かないと。
そういう作品は最初から面白くあっても最初からやたらはしゃいだりはしてません!
随所随所に見せ場作って来る作者がいるんですよ。
そういう人は読み手の興味を「維持」出来ます。
これはねえ……実力ある人しか出来ないことなんですよ。
飽きられないものを作るってことは。
本尾さんの【俺×幽霊×股旅】今200話近い第三部ですよ!!!
どこで同居ぶち込んで来てるんすか!!!!!!!
いわゆる自分の作品を安価にするために必殺技の【同居】繰り出して来るなら一部でも二部でもあるんすよ!! 仕掛けのタイミング!! どっからでも「仕掛ける気があったら仕掛けられた」んです!! でもそれを敢えて使わず、ここで仕掛けてくる所が最高にカッコいいし まだまだ話に色々なポテンシャル潜んでんな!!! っていうのをものすごい感じるのです!
明らかに違うんですよ。仕掛けのタイミングが。
あのねえ確かに、仕掛けのタイミング遅い人っているんですよ。
いわゆる説明の長い真面目な異世界ファンタジー書いてる人は確かに仕掛けのタイミング遅かったり 仕掛け自体がなかったりすることあります。
それは確かにある!
しかしそうでないんですよ。
操ってるんですよ。ちゃんと仕掛けのタイミングを。
本尾さんみたいな作者は仕掛け早くしろって言われたら早く出来ますし、好きなタイミングでいいよ言われたら遅くも出来るのです
私はこういう長期的に読み手の興味を「維持」出来る作品ってのも、
本当に置いておかないと店潰れるぞって思いますね。
今の客はあんまり長編みてくれないから……などと最初からそういう思考になっては創作界劣化するばかりです。
だったら「割合」で対応するのです。
全く無くしてしまって安価なものばかりでまとめるってのは単なる質の悪化なのですよ。
そうではなく、手に取りやすい安価なものは増やし、
しかし長期的、高価でも長期的に価値が求められるものも、きちんと幾つかは保有しておかないと。
こういう作品を見出したり手放さないことで、店の総合的な評価が守られるんだよなって思うのです。
ここでまさかこういう展開にして来るとは
恐れ入る🥰✨✨ 第三部更に楽しみになってしまった
第三シーズンで更に面白い要素加わるってこれ海外ドラマで言うたらこれシーズン続編どんどん作って行かれるパターンすよ!!
大体海外ドラマ打ち切りになるならシーズン2かシーズン3だからな!
そこでこれ以上面白くなんねーなこれって見限られたら容赦なく打ちきりだ!!
本尾さんの話は更に第三部からギアを上げて来てくれたのでスゴイです!
ギアの上げ方も「月華さん登場」みたいに新キャラ登場で今までいたキャラの新たなる一面を見せて来るとか、
今回みたいに今までになかった態勢で挑んで来るとか、
ギアの上げ方も多彩なんだ!!!
凄いんだ!!!
というか嬉しいんだ!!
早く料理シーン見たいんだ!!!🥰✨✨
言っておきますが長編小説私大好きですけど、長編小説だからってそれだけで美化しません!! 長けりゃいいってもんじゃねーぞ 続くうちに段々面白さなくなってきたなみたいな長さを味方に付けられてない長編小説もいっぱいあります!!
長編小説で読めば読むほど面白くなる話を書ける人は限られてます!
しかし読めば読むほど面白い長編小説書く作者は本物の実力者だから、読んどきな!!!✨
こういう人は最初から面白いです。
決して「ある程度読まないと面白いかどうか分からない」そういう長編書きとも全く違うのですよ。
最初から随所に面白い。
「随所に面白さを入れて来る」っていうのが、
こういう真にずっと面白い長編を書ける作者の特徴かもしれないですね。
確かに長編小説はある程度読まないと面白いかどうか真価は分からない面は、あります。
ですが「全くしばらく面白くない」ということはないです!!
定期的に面白いはずなので、そういう長編小説を見つけたら読み進めるといいですよ。
「30話まで読んでくれないと面白くなって行かない」とか言っとる作者はそれ単なるいいわけです。
本当の実力者は「30話までも定期的に随所に面白いが、30話超えると更にヒートアップして来ておもろい」作品を書いて来ますね
面白い長編小説見分けるポイントは、
この
波でいう
【凪と時化】の
定期性にあると私は見てます。
面白い長編小説はストーリーの【凪】が極めて短いのです。
面白くない長編小説は【凪】が無茶苦茶長い。
いつ面白くなるの? と心配になるほど長い。
面白い長編小説は一瞬凪いだかな? と思っても、すぐ風が吹いて【時化】て来ます。この凪と時化を繰り返すウェーブが常に持続していて、読者の意識が停滞しません。興味も。常に前進し続けられます。
逆に言うと面白い長編小説を作りたい場合【凪】が長くなり過ぎないことを意識するのはものすごく大切です。
自分の書きたいことだけだらーーーーーーーーーーーーっと書いてると凪いでることありますよ! 艦長!! 風が凪いでおります!!! と副官から報告入りますので次の停泊地を目指して進めるように艦長が何らかのいい風起こしてください。
しかしながらあまりにも無茶な風起こしたいからといって
魅力的じゃないキャラとか
魅力的じゃない展開とか
下らないギャグ話とかで
安易に風起こそうとすると暴風が起きて船自体沈没しますからそのあたりはちゃんとご注意ください🤗
最後凪と時化の話にまとめて誤魔化しましたが、午前中からエロについて力説したこと心からここにお詫び申し上げます