https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818792437477250703そんなわけで、第二話です。
何だか前回に引き続いて、説明が多いですね。
エンジンが暖まるまでだと思って、我慢してください。
今回の話では、
① レテイシア女王の強権を支えているのは、ひとえに軍の支持があるから。
② 女王の経済政策は、商人や地主層との妥協の産物である。
③ 彼女が自分の意志を完全に押し通せるのは、外交分野だけである。
以上を押さえておけば、大丈夫です。
ただ、これはかなり狭い範囲での話です。
現実には、国土の大半は、地方行政官である四帝によって運営されています。
これまで国の政治が無茶苦茶だったのに、どうにかなっていたのは、為政者としての四帝がまともだったからです。
というか、政治家兼官僚としての四帝は、かなり優秀です。
中枢は腐っていても、民政は充実しているという矛盾を、レテイシアは必死に解消しようと悪戦苦闘しているわけです。
軍の拡充と改革は、徐々にですが進んでいます。
経済政策も、過度な重商主義を改め、輸入の拡大や公共事業の実施に努めています。
外交面では、レテイシアの決断によって、中立主義からケルトニアとの関係を深める方向に変わってきました。
これはかなりの危険をはらんでいて、レテイシアの跡を継ぐ人物の出来によっては、恐ろしいことになってしまいます。
ですが、現実の脅威である帝国に対抗するためには、やむを得ない判断なのでしょう。
さて、物語は少しずつ動いていきますので、次からは説明も少なくなるはずです。
どうか次回をお楽しみに!