第87話に登場した黒い手帳には、完成した訓練法だけでなく、書き直しの跡も残っています。紙は文字を消しても、筆圧によるへこみやインクの痕跡が残ることがあります。
作中では、魔力走査によってそうした痕跡を拾い、文章が変更された順番まで調べています。大切なのは最後の正解だけではなく、そこへ至るまでに何を疑い、何を捨てたかという過程です。
欠点を削って平均へ寄せるのではなく、別の角度から才能として生かす。本作らしい指導の積み重ねが、あの擦れた手帳には詰まっています。
『パーティを追放された“地味なバフ係”の俺、育成配信を始めたら』はこちらから読めます。
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