今回は、第八話の横渡りと第九話の講習に出てきた、ロープの「たるみ」について少し補足します。ぴんと張ったほうが頼もしく見えるのに、朔はあえてたるませています。
作中では、横に張るロープは決められた分だけたるませます。人を支えたとき、張り方によって両端の支点にかかる力が変わるためです。講習で使ったばねばかりは、その違いを目で確かめるための道具でした。同じ重りでも、たるみを変えると表示が動きます。
ロープそのものの丈夫さだけでなく、それを受け止める両端にも目を向ける。横渡りの場面に出てきたたるみは、見た目を整えるためではなく、支点にかかる力を考えた形なのです。
『戦えない荷揚げ屋は配信に映るな』はこちらから読めます。
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