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「怪奇大作戦」

 毎度お読み頂き、有難う御座います。
 11/22はまんだらけ主催の「資料性博覧会18」で特撮系同人誌を買い込んで極めて幸福な時間を過ごさせて頂きました。
 悪友と終電ギリギリまで飲んだため翌日は死んでましたが。

 かつて特撮・アニメメカイラスト同人誌をガリガリ描いていた自分としては、今尚同人活動を続けている友人知人に恥じ入るばかりでした。
 手に、形に残る同人誌は、その存在自体が尊いと思います。

 せめてネット小説で、夢の欠片を形に残したいものです。

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 さて、こちらの史実に存在し、アチラ異世界では消えてしまった名作TVシリーズ、「怪奇大作戦」。
 知っている人には言うまでもなく、知らない人には「何ですかそれ」な作品。

 何と円谷プロが放つ「ウルトラセブン」の後番組、空想特撮シリーズと銘は打たれていませんが、直系の後輩なのです。

 しかし怪獣も超兵器も都市破壊も無い。

 当時怪獣ブームの後釜だと思われた(水木しげる作品が色々売れていたので)妖怪、怪奇ブームに乗ったものなのですが…
「現代の怪奇とは人間の心」という超哲学的な企画をブチ上げ、科学が進む反面人心が歪む現代で、超科学犯罪が起きるという、ほぼほぼ刑事ドラマ。

 何と言うか子供はあんまり出ない。
 主人公チームSRI、科特隊みたいな服装ではなく、フツーにスーツ姿の大人がタバコを吸いながら犯罪の背景や犯人の心理分析、或いは尾行を経て行きつく先は。

 社会問題に押しつぶされて歪んだ犯人の心。

…当時のお子様たち、どうでした?これ。

 いや、静岡で70年代末か80年代頭にコレ見た時、物凄い衝撃でした。
 子供番組枠でこんな事やったんだー!
 特に注目される実相寺監督作品。

「京都買います」、観光客押し寄せる京都で仏像消失事件が起きる。
 現場には仏像を愛するといった女と、修行僧たちが現れる。
 彼女に接触したSRI捜査員は、古都らしさを失う人々から「京都売ります」という署名を集めて、古の都を蔑ろにする今の人々を嘆く。

「呪いの壷」、歴史ある壷を鑑賞する富豪たちが目を焼かれて連続死する。
 彼らに壷を打った古美術商が疑われるが、SRIの捜査に贋作の名人とその息子が浮かび上がる。
 優れた父の作品を評価せず、贋作としてしか売らない古美術商に、それに騙される富豪たちに、息子が復讐を行っていた。

 まあこの(知ってる人には)超有名な二編、実相寺作品では「恐怖の電話」「死神の子守歌」もスゴいけど、これらは言うに及ばず。

 飯島敏弘監督の子供の描写が冴える「霧の童話」にしろ、鈴木俊継監督の未だ戦争が身近だったころを描く「二十四年目の復讐」にしろ、着眼点が先進的な「殺人回路」「狂鬼人間」等々、傑作が目白押しでした。

 その辺の脚本、大体上原正三さんだったりします。
 川崎で沖縄人差別みたいなものがあったりして、差別と言うものに過敏だったからこそ社会を下から見上げる目線で描けたものがある訳ですが。

 デモコレ、子供番組としてドウナンダー?とは思いました。

 ただ、若きクリエイターたちが何かを訴え、何かを残そうとした素晴らしき結晶、あまりに輝きを放ち過ぎる「時代の徒花」として、特撮ファンの心に永遠に残り続ける傑作なのです。

 でも異世界でコレ登場させるのはもっと後だなあと思ってスっ飛ばしました。
 何だかスプラシリーズが復活して終わったその後に出そうかな~って思ったら…

 それ「恐怖劇場アンバランス」じゃん?!

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