ランキング巡回ログを書き始めて、気づけばいくつか作品を紹介してきた。
ランキングを巡回していると、様々な作品に出会う。
とても面白い作品もあれば、自分には合わなかった作品もある。
ただ、巡回ログを書き続けているうちに、少しずつ見えてきたものがある。
それは――
自分がどんな作品を好むのか、という読書傾向だ。
ランキング作品は、どれも誰かにとっての「当たり」だと思う。
だからこそランキングに載っている。
しかし、それが自分にとっての当たりとは限らない。
そこで今回は、巡回ログを書きながら見えてきた自分の読書傾向を、少し振り返ってみたい。
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① 行動に納得感がある作品が好き
まず最も大きいのは、登場人物の行動に納得感があるかどうかだ。
物語はフィクションだから、多少のご都合主義は当然だと思う。
しかし、「そのキャラクターならこう動くだろう」と思えるかどうかは、やはり重要だ。
例えば、
・テンプレ展開のために人物が不自然な行動をする
・明らかに合理的ではない判断をする
・物語を進めるためだけに周囲の人物が無能になる
こうした場面が続くと、物語に集中できなくなる。
逆に、登場人物の行動に納得できると、多少設定が荒くても物語に入り込める。
どうやら自分は、キャラクターの行動のリアリティをかなり重視する読者らしい。
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② 現代ファンタジーは「現実との接続」が気になる
現代ファンタジーを読むとき、自分は現実との接続に敏感になる。
異世界ファンタジーではあまり気にならないことも、現代舞台だと目につく。
例えば、
・社会制度
・法律や税金
・ネット上の記録や身元特定のリスク
こうした要素が簡略化されすぎていると、どうしても引っかかってしまう。
もちろん、物語のテンポを考えれば、すべてを丁寧に描く必要はない。
ただ現実に近い舞台ほど、読者は起こり得るリスクを容易に想像できる。
そのため、現実との接続が弱いと違和感が生まれやすいのだと思う。
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③ 世界がきちんと動いている作品が好き
強く惹かれる作品には、もう一つ共通点がある。
それは、世界がきちんと動いていると感じられることだ。
社会の仕組み、文化、価値観。
そうした背景が丁寧に作られている作品では、登場人物の行動や出来事にも自然と説得力が生まれる。
新しい技術や力が登場すれば、それに対する反応や利害関係も生まれる。
人が動けば、周囲も影響を受けて動く。
そうした「世界の反作用」が感じられる物語は、読んでいてとても面白い。
ランキング巡回の中でも、こうした作品に出会うとつい嬉しくなる。
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④ 苦労や積み重ねがある物語に惹かれる
もう一つ、自分の好みに気づいた点がある。
それは、苦労や積み重ねがきちんと描かれている物語だ。
チート能力で一気に無双する作品よりも、
試行錯誤しながら少しずつ前に進んでいく物語に惹かれる。
失敗したり、壁にぶつかったりしながら、それでも前に進んでいく。
そういう過程が描かれている物語には、自然と引き込まれてしまう。
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ランキングに載るような、多くの人が面白いと感じる作品が、必ずしも自分の「当たり作品」とは限らない。
逆に、万人向けでなくても、自分には強く刺さる作品もある。
評価の高い作品を読むことは、実は自分の好みを知る作業でもあるのだ。
巡回ログを書き続けることで、少しずつ自分の読書の輪郭が見えてくる。
自分が何を面白いと感じ、どこに違和感を覚えるのか。
そういうことが分かってくるのも、ランキング巡回の面白さなのかもしれない。
さて、次はどんな作品に出会えるだろうか。
今日もまた、ランキング巡回の続きだ。