仕事の帰り際に揚げ物が特価で売られていた。
昔から確実に手が伸びていたのに、今はすっかり一拍おくようになった。何より先に「カラダに悪そう」が来るようになった。
揚げ物が苦手でも、食べられないわけでもない。出されたら多分食べ切れる。ただ先に「うっ」という静電気的な痺れがくるだけなのだ。
トシというか、身体が我儘になったというか。逆に永遠に若いと思い込んでいる脳の方が我儘なのだろうが、このすれ違いは何とかしないといけない。本社上層部と現場とで反発があると、後々しっぺ返しが来るのだ。心臓が半沢直樹になられても困る。
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「〇〇のおかげ」というまじないのような言葉もまた、年月を重ねるたびに強まっていく。
実際のところは、その〇〇を――「まわりの人」であれ「自分」であれ「メンターの先生」であれ「壺」であれ――贔屓しているだけなのだが、これが、だんだん本当に現実味を帯びてくるのだ。
神通力のようなもの、運命が〇〇によって決められているように見えてくる。仮にそうだとすると、生殺与奪すらも握った〇〇に背を向けられなくなり、朝と晩、壺を拝むようになるのだ。
だからお爺さんやお婆さんが大切にしている壺やお札には気をつけたほうがいい。
くだらないものだと思って捨てたりすると、祟りがやってくる……主に持ち主から。