「それなら・・・するな」
と、時々呟くことがある。この世の中、様々な理不尽が積み重なって、何が根本原因なのか、やっている人たちが分からなくなったり、分かっていても解決策が簡単に見いだせなくなったりする時があって、結果的に「変な」結論が出来する。
そんなときに思わず「それなら、・・・するな」という言葉が出てくるのだ。結局、「何かをしな」い、ということで大方の問題は解決するのである。身も蓋もないといえばそれまでだが、実に単純な我儘を我慢するだけで世間に恥をさらさずにすむということである。
ただ、問題は本人がそれを恥とも思っておらず、あまつさえ世間がそれに対して何も注意しないばかりか、もっともだと思っている事がある、ということである。
些細な出来事であるが、実は近くの自動販売機・・・よくある飲み物の自動販売機の一つに「注意書き」が貼ってあった。要は「買った飲み物の缶をここに放置されては困る。ここに置くな」という注意書きであった。「ここに置くな」ということは別の所に置け、と言うことであろうか、と思ったら、近くの別の建物の塀に一本空き缶が置いてあった。
そもそも、今時、飲み物の自動販売機が大都会で本当に必要なのかは疑問がある。というのはそこら中にスーパーやコンビニが山ほどある街中で何も割高な販売機から買う必要はないだろう。昔は、特にコンビニができる以前は、大都会であっても夜になれば飲み物を買うのは困難だったからである。たぶん同じ理由で薬局にあったスキン(当時はコンドームと呼んでいた)の自動販売機がこの世からほぼ消えたにもかかわらず、飲み物の自動販売機は何故か街中に威張って存在している。その上、そのうちの幾つかは、どう考えても道路不正使用に引っかかるのではないかと思われる場所にふんぞり返っておる。
そんなものが、缶やペットボトルのゴミ入れを設置せずに使用者に注意するという「おこがましいこと」を平気で行っているということが僕には全く理解の外にあるのだ。まあ、あえて「ゴミ箱」を設置しない理由を考えると、どうも「缶やペットボトル」以外のゴミを捨てる不心得者がいるからであるが、不心得者に不心得に対応する権利はない。
「迷惑だというなら、売るな」と一喝したいところであるが、こんな自動販売機を個人がいちいち見咎めていたら身体が持たない。それに・・・正直な所、自動販売機はもはや不要な存在・・・。
というと角が立つだろう。ならば少なくとも大都会、例えば東京都区内において自動販売機は許可制にして、ゴミ箱の併設は義務化すれば良い。そうすれば道路の不正使用も一挙に解決するだろうし、なんなら許可証を有料にしても構わない。ゴミ箱に関して言えば今の世の中、様々な工夫で缶やペットボトル以外のものが捨てられないような工夫があるようだし、もしそうしたもののコストが高く。導入不可能ならゴミ箱に「缶・ペットボトル以外のものは捨てるな」という注意書きを貼るべきである。残念ながらそれがビジネスの基本なのだ。もちろん自動販売機の所有者が「その効果がなかったからこそ、ゴミ箱を撤去して道理の欠けた主張をしている」ことは承知の上である。
そしてその効果がないならば行政にゴミを「飲み物缶、ペットボトル入れ」に捨ててはいけないという条例を陳情すべきである。行政も許可制にする以上、対応すべきであろう。
ビジネスというのはそういうものである。小遣い稼ぎをしておいて、自分の義務を顧みないなら「売るな」と僕は正直思っている。まあ、そもそも買わないからへの突っ張りかも知らんが。