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どいつもこいつも(高校生の死 2)


 先だって高校生の死に関わるコメントを書いた。その後、幾つかの動きがあったのでそれを踏まえて更に論評しておきたい。
 感想を一言で言えば「どいつもこいつも・・・」ということである。
 まず、共産党の党首が、辺野古沖転覆事故において同党が関与する団体が事故を起こした事に対して謝罪した。謝罪したことは評価するが、いったい謝罪するのにどれほどの時間が掛かるのか、ということに呆れる。何かを待っての謝罪なのか?
 ついで、事故を起こした船長が告発された。告発それ自体は問題ない。「海上運送法」という法律があり、船舶業務に従事している人間がそれを無視した以上、法律に則って裁かれるべきである。しかし、それが「事故を起こした船長」だけに掛かるのか、というのには大きな疑問がある。事故を起こした船長にのみ掛ける、というのは船長が「自己営業」で単独に判断して当該業務を行ったばかりか、その報酬を全て自分のものとして領収した、という判断である。
 しかし、それには二つの疑問がある。一つは事故を起こした判断ではなく、「乗客を乗せた判断」である以上、一緒に船を出した別の船の船長も告発されるべきだし、「謝礼」が当該船長たちのみに宛てられたものなのかの検証もないまま、個人責任に帰すという判断はいかにも「怪しげ」なのである。告発した側は団体や別の船長が聞き取りに応じないと述べているらしいが「死んで口をきけない」人間だけを告発するというのはおかしいのではないか?
 あまつさえ、それを属する団体も、共産党も何の指摘もせずに容認しているということには大きな疑問がある。

 併せて、同志社国際高校の私学助成金が減額されるようである。「教育基本法」に対し不適切な行為、とどう考えても「文部科学大臣として教育に不適切な不倫」をした大臣を抱える省庁が言うのは失笑するが、正直な所「事故の政治的利用」に関してはどちらかというと、「とりあえず世論の勢いにのって私学助成金を減額して懲らしめよう」としている側に強くそれを感じる。
 あまつさえ、どこかの国民民主党なる政党の幹事長が図に乗って逆サイドに「政治的利用をしている輩」がいる、というのを聞いて、まあ、こんな野党を抱える国になってしまったのだなぁ、と情けなくなった。何でも反対の野党が良いと言っているわけではない。しかし、こんな野党も実際いらない。さっさと解党して自民党になってしまうが良い。
 亡くなった女子高校生とその遺族については、あくまで原因究明と十分な補償を要求する権利があるが、この件に関わる大人達の反応を見る限り、果たしてこの事故の先によりよい状況が待っているのか、心許ないし、先だって指摘した「根本的な問題」が解決されるようには到底思えないのだ。
 恐らく彼らの「解決策」の先には新たな「高校生の死」が待ち受けるのだろう。恐ろしいことだし残念なことである。

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