わきの 未知

ハッピー心と心の触れ合い、観覧車に乗る話 ※あまりハッピーではない 短いので読んでください！ ※2024.3.カクヨムコン円城塔賞、最終選考選出(30/2168作) ありがとう…

「音楽に対抗して文学は文楽になりました」とペンギン先生が言った。 　文学部純文学科教授であるところのえらいえらいペンギン先生が言うのだからまちがいない。 　文学は文楽になり、純文…

　これは、１０年くらい前、わたくしが、とある国選弁護をした時のお話です。被告人の罪状は「詐欺」。どうも食い逃げしたらしいのですが、執行猶予期間中の犯行でした。「じゃ、オレが上手く…

静かに生きたいと願う私の日常には、なぜかいつも予期せぬ闖入者たちが現れる。 車に撥ねられたり、個人情報を盗まれたり。 泣き虫だった私を笑わせようとしてくれる人たちがいたり。 思う…

カクヨムコンテスト11短編・応募作品。 主人公は、多様性あふれるおじいさんたち。 パロディーやコラージュを駆使した、 この物語が辿り着く驚くべき結末とは？ 是非お見逃しなく！

宇宙の中心でブラックホールが消えた。そうして人類は聞いたこともないレースを始めたのだ。

私は五万円札。ご承知の通り、現在我が国で流通している最高額の紙幣です――。 未来の日本で、新しい紙幣『五万円札』が発行された。それは、国家の威信をかけ、最新技術を惜しげもなく投入…

私は人間です。 誰が何と言おうと人間なのです。 ※この作品は製造工場の仕事内容を調べるためにGoogleを使用しており、その検索エンジンにはAIが使用さ…

壁で囲われた労働街。 廃工場の一角に勝手に据えた小さな作業台で、義足の修理工ルイスは、壊れた端末や換気ファンを直して日銭を稼いでいる。ただ食いつなぐだけの、静かで乾いた暮らしだ。…

俺はバレエをやってる姉ちゃんが好きだった。小学生の頃から期待されて、プロを目指してて、きれいな姉ちゃんが好きだった。姉ちゃんがバレエを辞めても、俺は姉ちゃんのことは好きだよ。あい…

この世に存在しなかった全く新しい味、虚味《うろみ》が世界に普及したにもかかわらず、蕎麦屋を営む父は頑なに虚味調味料を取り入れようとしない。時代に取り残されないよう説得を試みる主人…

たたき台です。あんま大したことないので、近いうちに改稿しておきます。 皆さんの感想教えてください。 ちなみにチェキ会いったことないしメン地下推したこともないです、なるたけ調べま…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818915110270010056 もとは伝説の…

広大な宇宙ステーション『ノレダ号』。そこに残された少年と少女。味気ないレーションに飽きた二人は『うどんを作ろう』と決めた。小麦を探し、水を集め、塩を見つけて、出汁をとり──滅びゆ…

２つの視点で一つの物語。 一番怖かったのは誰でしょう？

続編では、さらに風呂敷を広げます。 エンタメ含めて人類の存続が心配なのです。

三十歳を過ぎて初めて正社員になった男。 仕事内容も待遇も申し分なく、会社が用意した住まいには食材まで揃っていた。 男は冷蔵庫にあった銀色の食品保存袋を開け、すき焼きを作る。 人生…

第71回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画 お題「てるてる坊主の証言」 https://kakuyomu.jp/user_events/822139839327374638

あんなラーメン、こんなラーメン。いろんな店があるけれど、みんなが好きなラーメン屋とは？

とある大学のコミュニケーション学講義。今日の題材は『ミーム』である。

カインとアベル。二人の天才兄弟は、その知能によって世界を一変させてしまった。記憶の欠損に苦しむアベルの前にあるのは、記憶を保存する『知恵の実』。アベルは『知恵の実』にアクセスして…

　自動化が進み、今より便利になった近未来。 　それなのに、動機のない無差別殺人、通称「理由のない殺人」が増え続けていた。 　その理由を知るという者に、刑事二人は会いに行くが――。…

雨粒が苦かったから、証明写真を撮りに行くことにした。

千織さまの「第３回山羊座賞」お題：「仮面」 字数1800〜2200字 https://kakuyomu.jp/user_events/822139838565732373

※ほんとに100~150Mbpsなのかは知りません。すみません……。 現在あんまり書けない状態でして、ほぼ一発書きで調整をあまりしていないため、粗が目立つかと思います。すみませ…

　私はある男性「AIトレーナー」の取材をする。 　彼は、依頼主の希望通りにAIを育てるのが仕事だった。 　しかし、その仕事はある危険性をはらんでいた。 ※2025/10/31　…

主人公は、退屈な夫との結婚生活にうんざりしていた。 そして、とうとう夫に多額の保険金をかける。 とはいえ殺人はしたくない。 でも、夫には早死にしてほしい。 そんなことを考えて…

第一次世界大戦で心を閉ざした伝説の元狙撃兵ヤヌシュ。彼はポーランドの深い森で、過去を捨てた隠遁生活を送っていた。彼の凍てついた心を溶かしたのは、森で拾った銀髪の孤児アーニャ。天真…

舞台は、少し先の未来──2141年の日本。 高度な人工知能とロボットが人々の心まで支える世界で、僕はなぜかカウンセリングロボットになってしまった。 手も足も動かせないまま、目の前…

「君はバケモノなんかじゃない。俺の仲間だ」 季節は花粉とともに巡る。 花粉から生まれた変異体たち。 有害で厄介で、そして排除対象。 それでも変異体は夢を見る。 誰かの役に立ち…

宇宙での遭難事故── 声しか繋がらない通信機で、好きだった人と“最後の48時間”を交わす物語です。 過去も未来も届かない場所で、ふたりは向き合います。

2086年、男の肩に灯る「星」を国家が繁殖資源として管理する国。星ゼロとして抹消された中谷と、彼を救おうと禁忌の研究に身を投じる研究者・橋田妙子。星は男だけのものではない——女の…

〈唯識三年・倶舎八年〉。江戸期の学僧たちは、仏教の基礎となる理論を会得するまでに要する期間を、〈桃栗三年・柿八年〉の諺になぞらえて語った。 噂によれば、ある装置のボタンを押すこ…

自主企画「同題異話・九月号　　黄金林檎の落つる頃」参加作です。 リンゴ農園で働くロボットの話です。 ロング版はこちらです↓ 『そして人類は神様になりました』 https://…

集英社オレンジ文庫ミニ小説賞、第２回ディストピア飯小説賞にて最終選考作品となった、ディストピアとお遍路さんの小説です。 未来人がお遍路を疑似体験してヴァーチャルにおける信仰につい…

この国では、二十五歳の誕生日までに赤ちゃんを一人迎え入れなくてはならない。レンは二十五歳の誕生日に、大型ショッピングセンターに赤ちゃんを買いに行った。 三題噺：赤ちゃん、バーコ…

2050年のある秋の日。 空から落ちた光のしずくを追って、 少年・そーたは丘の裏の森へ駆けだした。 そこで見つけたのは、丸い金属の球体。 ——そして、中から現れた首の長い小さ…

深夜にいきなり送られてきたNTRビデオレターの話です。純愛です、多分。 この作品は「お題『月が綺麗ですね』と登場人物に言わせる」という以下の自主企画に参加するための書き下ろしで…

彼女は、最後の晩餐にカップ麺を選んだ。 それはささやかな儀式であり、別れの宣告でもあった。 湯気が消えるとき、愛もまた跡形なく消えてなくなるのだろうか。

「ドグラ・マグラ」とあの国民的人気作品のオマージュ。鬱々目眩《ウツツ・マグラ》なる奇怪な道具で那由多《なゆた》は夏休みの宿題を完璧に終わらせた世界へと向かっていくが…… こ…

　自己紹介が、また、てしたね。 　私、ケージ・トリカイてす。 　いえ、失礼、どうも翻訳機の調子が、 　あーあ、ですです。 　改めて、いや、この、改めというのは、 　適切な表現でな…

恐竜が生きていた白亜紀末。歴史改変を試みた人々が時空漂流をして辿り着き、それぞれの国を興していた。白亜紀末に存在した巨大な水路で東西に分けられたアメリカ大陸では東のアパラチアと西…

緩やかに滅ぶ星となった地球。 地球を捨ててエクソダスしていく人類に反して、残って看取ることを選んだ人類もいた。 これは創作を愛し、創作の自由を守る人々への応援歌。 …のふりをし…

　『ロウニン・ソウルジャズ』に度々登場する、主人公・ザクロの友人・アリエルが飼っている、高い知性を感じさせる不思議な黒猫・ケットシー。 　飼い主曰く、とてもクールなお猫さまである…

『これはユニタリボタンである　何人たりとてこのボタンを押すことはできない』

「宇宙エレベーターを作ろう」 SF研究部の先輩が唐突に言い出した。 地球から宇宙へ伸びる夢の構造物を本気で語る先輩と、現実的に突っ込む後輩。 耐震構造、環境リスク、資金問題…