今、ラーメン屋さんって全国に2万4千軒以上あるんだそうです。
それだけあれば、お店のコンセプトや出されるラーメンの味にも色んな違いが出てきます。
とにかく安さが魅力のシンプルなラーメン、麺やスープにこだわったラーメン、トッピングがモリモリの高カロリーラーメン、王道、変わり種、変化球、高級路線……。
これにインスタントラーメンなんかも加味すると、日本には膨大な数のラーメンが溢れかえっていることになります。
私は地方の貧乏庶民なので、都市圏にあるような高級路線のお店などには、一度も行ったことがありません。
そういうお店の「芸術的な至高の一杯」を提供されたとしても、普段から高級なものを食べ慣れていないので、多分本作主人公のようにその味を理解するのに困難を要するかもしれません。
まぁ、それもそれで「ラーメン」ではあるんですけども、私個人としては、ラーメンとは所謂大衆食なわけですから、もっと身近に寄り添った味こそが「ラーメン」であってほしいかな、などと思うわけです。
でも、インスタントなやつだとちょっと味気ないという、ちょっとした我儘も通したい。
となると、もっと身近にふらっと立ち寄れるような、大衆に寄り添ったお店を求めたくなるわけですよね。
しかしながら、そんな大衆ラーメンにもそのお店なりの事情はあるわけで……。
たかがラーメン、されどラーメン。
あなたが求めるラーメンとは?
そんな、大衆文化に根差した料理から見えるヒューマンドラマ、ぜひお楽しみください。