「そして貴方」を含む小説

　一人の青年が目を覚ますと、見知らぬ部屋だった。彼は自分の記憶を掘り起こすが、あるべき記憶は全て失われ、自分自身の事すらも分からなかった。そんな彼の前に、一人の少女が現れる。彼女…

【エトゥールの魔導師続編】 　大陸全土を襲った大災厄は、天から巨大な星が降ってくるという前代未聞の事態だったが、後の世に「エトゥールの魔導師」と称される一団とエトゥール王の賢明な…

誰かが一度手にし、手放した物が、巡り巡ってやってくる―― 貴方が手にしたその中古品。 本当に大丈夫ですか？

村で医者見習いとして働きつつも、閉塞的な村社会に退屈していたリディ。 そんな彼女の元に、行き倒れの旅人のローランがやって来る。 ひょんな事から彼の世話をすることになったリディは、…

杜若 彩恵(かきつばた あやめ)、5歳。 両親を亡くし祖母の椿(つばき)に引き取られ、静かながら穏やかな日々を過ごしていた。 そんな矢先、祖母が体調を崩し寝込んでしまう。検査を…

貴方に捨てられた私。 いつになったら貴方は私を迎えに来てくれるの？ これは決して失恋話でもなければ、別れ話でもない。私がふるえるまでのお話＿＿。 最後に分かる、物語の真実。

　1800年代　世界の工場と言われ、パクスブリタニカへの歩みを進めつつあったイギリス、ロンドンにて。芸術品を扱う貿易を行う会社の社長であるセオドア・コーマンには、人には言えない本…

　暗殺者であるレイルは標的の暗殺を終え視線を向けると、後に鳥籠の白鷺姫と呼ばれる女の子ユナが立っていた。 　「私、貴方についていきます」 　その言葉は後にレイルの運命を大きく変え…

――蒼馬さん。ああ、愛しい蒼馬さん。貴方さえいるのなら、私は他に、何も要らなかったのに。 　やまない雨の日には、私は必ずあの場所へ向かう。 　あの人が綺麗と笑った、躑躅が狂い咲…

人としての道を悪しき方向へ外れた者――其れ即ち『外道』と呼ぶ。 悲しみを押し殺して、男は問う。 ――どうして道を外れたのかと。 狂気を宿し、友はそれに答える。 ――お前を超…

ふわふわと舞い落ちる雪とも氷ともつかぬ薄片。『みぞれ』を見て羽毛みたいだと思ったことはありませんか？ 失った人に対する主人公のやるせない想い。少しでも伝えることができていればいい…

婚約破棄をされ、国から追放された聖女・ペルアディアは、『ディアン』という偽名を使い、男として隣国で冒険者をしていた。 ある日、自身が組んでいる冒険者パーティーに、新人として一人の…

「貴方に能力を授けます」「大丈夫です」 　異世界転生といえばチート能力、誰もがそれをひっさげて無双したいもの。 　転生の折、女神様から打診された主人公・天斗はあろうことかそれを…

私のはじめての恋人は女の子だった。あの瞬間、確かに私はその子のことが好きだった。でも、その時の私が真性のレズかと聞かれると多分違う。消去法。男の子は嫌いだけど恋愛はしてみたい。そ…

窮屈な日常を過ごす湊斗は、夢の中である少女に出会う。気づけば寝ることが唯一の楽しみになっていく湊斗。二人の逃避行の果てにはどのような結末が待っているのか＿＿

私、ママみたいに立派な魔女になるっ！ 初心者魔女リズは中学生活をまんきつ中！ 箒に乗って登校して、恋のおまじないを試してみたら——ろくなことにならなかった！ ライバル魔女の挑発…

時を超えた。 今、佇む場所は。 どこ、ですか？ そして。 貴方は。 誰・・・。 なのでしょうか。