タイムトラベル⑧(江戸長屋編2)

進藤 進

第1話 燃えさかる炎の中で

半鐘が鳴り響いている。


私は不安の中で。

お腹の子を案じながら。


アンタを待っていた。


でも、火の粉が飛び交う長屋は。

誰もが逃げ出して。


隣のおしげさんが心配して。

私の手を引いてくれた。


「あんたぁ・・・」

私の声は喧騒の中で消えていくのでした。


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