「現代/日常」を含む小説

Xで投稿している140字小説のまとめ場所です。 ホラーテイストな話から、くすっと笑える話から、ほっこりする話から色々と雑多に書いていきます。

東北の地にて、大学生の甥と片付けのできない叔父が、色んなものに遭遇する話。 どこからでも読める、一話完結が基本の淡々とした怪談話です。 ※参考文献 津軽むがしこ集(河合勇太郎・津…

終電を逃した夜、映像製作会社で働く隼人が出会ったのは白い髪の少女だった。 「我は怠惰の神、白霧のミサ」 　そう名乗る神は、信仰と祈りを失い居場所をなくしていた。 　しかし、現代…

三木湊太郎、21歳。何の変哲もなく、パッとしない、真面目な大学生である。 彼のバイト先は、大手酒屋チェーンの「やみや」。ここは多くの大人がお酒を求めてやってくる場所だが、一人だけ…

「給料泥棒」 三年半勤めた会社でそう呼ばれ、青山は仕事を辞めた。 悪口を言われることは辛くない。けれど、誰にも褒められないことには耐えられなかった。 趣味の洋画は、一方的に見…

　サッカー部の先輩に告白して、あっさりフラれた。 　ショックのあまり、誰もいないと思った会議室で一人で泣いていたら——そこには、机の上で昼寝している「先輩」がいた。 　仙人みた…

空から降る雪にはしゃぐ娘に母親が答える。

篝見夕凪（かがみ ゆうな）、二十四歳。昼は社会企業の職員、夜は半ば隠居気味の魔法少女。 数字と書類に埋もれる日々の中で、彼女の静かな世界は、少しずつ沈んでいく。 そんな夕凪の…

エッセイから来て頂けました方ははじめまして。 私の小説をすでに読んでくださりました方はありがとうございます。 荒井祐一と申します。 ここではすでに公開しています私の小説とは別に、…

前作（No Future For You）のアフターストーリーになります。 前作は読んでいなくても大丈夫です。 本作を読んだ後に読んでも大丈夫だと思います。 バイク要素はあまり…

それは、突然だった。 誰もが当たり前だと思っていた日常は、音もなく崩れ去っていく。 街は壊れ、人々は逃げ惑い、そして命が失われていく。 世界が終わり、そして――もう一度、始まっ…

【エピソード】 「ママを殺したのは自分だ」 とある街の普通の家族。遥か昔に伴侶を亡くした父、陸人、長男の陽翔（はると）と次男の照（ひかる）と従兄弟の樹（いつき）の四人で暮らし…

野良猫を見かけた経験はありますか？ 猫を放っておけなくて連れ帰った経験はありますか？ 連れ帰った猫がしゃべった経験はありますか？ ーー公園の片隅でガリガリに痩せていたその猫はケ…

心がわかるＤＫとわからないＪＫが「自分の理解者」を探す物語。 人が考えていることが”視える”男子高校生と 考えていることを考えて当てる女子高校生の ラブコメというには甘くない、…

付き合って２年、同棲して１年…柔らかく温かな日々を過ごす中で、幸せと同時に感じる漠然とした不安感について考える彼女のある日

シスコン気味の高校生・徳永高瀬はある日、駅で困っていた少女に声をかけた。 上江洲ミカ。 一年生でいちばん可愛いとウワサの彼女はどうやらお嬢様らしい。ひとりじゃ切符も買えないあ…

志村春希は高校二年生で、同い年の幼馴染・須藤涼太のことが大好き。その仲良しぶりといったら、お互い「リョウちゃん」「ハルくん」と呼び合うほどだ。 勉強が好きな春希には、どうしてもひ…

※本作は第一部完結済みです。 彼・柳谷清司は、生まれつき人には見えないものを見たり、聞いたり触れたりできる体質だった。 いつしか彼は、そういったものとの関わりを極力避け、影響を…

主人公のぼく、こと勇太は親友の蓮と学校で小さな『会社』を立ち上げる。 最初はクラスの中で新聞を売る小さな会社だったが、他の『会社』と時には協力し、時にはスパイ行為や裏切り、賄賂を…

家の鍵は、壁の向こうの怒鳴り声を止めてくれない。ポケットにしまった一日乗車券と、路線バスの運転手のささやかな気遣いが、息苦しい日常に小さな避難所を作っていく物語。