なんだこれ。
なんなんだこれ。
重い。
痛い。
苦しい。
でも、やめられない。
主人公・清司の能力は「消滅」。
怪異を完全に消す力。
――その代償は、
消した存在の“人生”をすべて追体験すること。
いや待て。
それ、重すぎるだろ。
蛇の化生編、読んだ人ならわかるはず。
あの過去。
あの地獄。
読んでいるだけで息が詰まる。
それを主人公が全部受け止める。
全部、背負う。
吐きながら。
震えながら。
それでも言う。
「消さないといけない」
ヒーローじゃない。
聖人でもない。
ただの男子高校生だ。
それなのに背負いすぎだろ。
そして太壱。
「だからってお前が今死んだらもともこもない‼」
あの叫びで、完全に持っていかれた。
友情って、こういうことだろ。
綺麗じゃない。
怒鳴る。
掴む。
本気で止める。
命を賭けた関係性。
なのに次の章では普通にハンバーガー食ってる。
ナンパがどうとか言ってる。
この落差。
この子たち、まだ高校生なんだぞ。
なのに命を削ってる。
続章「放課後の残火」はさらにヤバい。
派手じゃない。
じわじわ侵食してくる。
気づいたら、もう“向こう側”。
作者、容赦がない。
でも、優しい。
怪異をただの悪にしない。
そこに「人生」がある。
だから消滅が重い。
だから読者も削られる。
これはただのラノベじゃない。
罪と救いと、覚悟と、友情の物語だ。
一緒に読もう。
そして一緒にしんどくなろう。
――サイキック・ケースワーカーズ