「霊。」を含む小説

キャンパスの外れにある旧音楽棟――現在は立ち入り禁止のはずのその建物から、夜な夜なピアノの音が響くという噂が広まっていた。しかも、聞こえてくる旋律は必ず、ある一曲だけだった。 都…

料理人見習いの女子高生・莉子は、調理実習中に突如として異世界に召喚される。 剣も魔法も使えない彼女が唯一持っていたのは、“よく切れる包丁”と、家族から受け継いだ温かなレシピの記憶…

実話怪談を収集するわたしの元に、ある傾向を持った話が次々と届くようになりました。 それは実在する「女性」にまつわる話。 怪異でもない、霊でもない。 道を歩けばどこでも出会うこと…

こんにちは！ 新しい住人さんですね？ こちらは全日本霊体連合組合です。 急に環境が変わって、なにかとお困りですよね？ そんなとき、組合に加入していれば、我々、組合員一同が、サポー…

　別れの季節がやってきた。 　卒業式のあと、クラスの皆が桜とともに写真を撮ったりアルバムに寄せ書きをしあったりしている間、私は一人思い出の教室に残っていた。 　鮮やかによみがえ…

"薄明の世界"に迷い込んだ、迷井凛月。 ——そう、三十分で除霊をして、世界を救うってこと。 それは、自分と向き合う始まり。

伊豆国の一部が平安時代に起きた大きな地震の影響で次元の狭間に落ちた。 そこは妖怪の住む世界、　幻昏界という。 大気中の霊素の影響で霊力を使えるようになった人々が妖怪の世界に結界…

都市伝説研究サークルの宮野陽菜乃は霊感はあるけれど霊が視えない。岸本泰河は霊は視えるけれど超絶ビビり。 二人は、同級生の宇田川静音に頼まれて『赤いリボンの少女』の調査のため、噂の…

森の奥に住む魔女はある日、洞穴の泉に流れ着いた死体を見つける。その骸には意識があり、魔女はそれを、自身の死骸に霊が呪縛される呪いだと悟った。身体を修復した魔女は、霊力を魔力に還元…

　頭を使わずお読みいただければ、と……。 　笑っていただければ幸いです……。

ここは香港。古い霊場の上に高層ビルが乱立し、過去と未来が交錯する街。勤務先のオフィスで起きる不可解な現象。日本の商社から赴任中の佐久間遼は上司から現地のスタッフから紹介されたとい…

――キャンパス内の女子トイレの鏡に「もうすぐ会えるね」と赤い口紅で書かれる怪事件が連日発生。誰もが悪戯と笑っていたが、ある日、撮られた写真にはうっすらと顔が映り込んでいた―― …

何気ない日常に潜む、根源的な違和感。 朝、目を覚まし、パンをかじり、通勤電車に揺られる主人公は、ある日、確信する… 「この世界は、すでに終わっている」と。 幽霊よりも恐ろしいの…

３２年前にとある高校で起こった火災事故。その事故で多くの生徒たちが犠牲になった。 だが、時が過ぎ、学校では、犠牲者の霊が出るのだと、面白半分の肝だめしが流行り出していた。 俺こと…

刻崎逢魔、21歳、除霊師。 最強の霊能力者にしてギャンブラーだが、それ以外の全てが壊滅的。 悪霊に殺されかけていたゴーストハンターの尾木は彼に助けられ、その除霊方法に衝撃を受け…

中学一年生になったばかりの如月夕凪は学校の帰り道、不審な黒い水溜りを見つけ、足を踏み込んでしまう。 水溜りではなく怪異だったモノに呑まれそうになっている中、呑気に現れた美青年、古…

前世の記憶を持つリュート少年はランベルカの街でお化けが見える少年として有名であった。それもそのはず前世では除霊士を職業としていたわけで。 そんなお化けが見える少年がある日、死神…

悪霊や妖怪の類いを除霊や祓うのは人の為。鎮魂師は霊の為に、儀式により感情を鎮めるのが鎮魂師の仕事だ。 高校生の波津目徹は、学業の傍ら家業を手伝う毎日を繰り返していた。

伏見稲荷の社で“消えた観光客”をきっかけに、 高校生・安倍悠真は「視えてしまう目」を手に入れた。 霊がついてくる。鏡に映る“白い耳”。 現実感のない日常の中で、彼は祖母から告げ…

退魔の力を持ちながらどこか適当に生きてきた主人公は、同じ退魔の力を持つ男と出逢い、自分が為すべきことに真摯に向き合うようになっていくが…。 呪いを取り払うことを仕事にしている主人…