「円城塔賞 恋愛」を含む小説

死神と呼ばれ、何度も生死を繰り返す少女・琴葉。 かつての姉に会うため、死神として生きながら旅をしていた。 出会ったのは仁頼と名乗る男。 初対面なのにいきなりプロポーズをしてきて…

2984年。人類は高度AIシステムConSulによる管理下にあった。清掃員の小野田ショーンは、ある日ConSulから新しいアパートへの転居を命じられる。しかし、その部屋の壁は空色…

春休みの終わり、図書館でとある“うしろ姿”に惹かれた猪瀬。 新学期にやってきた転入生・浅井若葉は、偶然にもあのうしろ姿の彼女だった。 冷たい言葉と無表情で人を寄せつけない若葉…

突如開催された『唾を飲むコンテスト』 1番多く唾を飲むのはどのジャンルか？ 恋愛ジャンル、ホラージャンル、ミステリーにハードボイルド。果たして栄光は誰の手に……

彼姫サクラは及染カエデに「ハトハトちゃん」という恋愛成就のまじないを手伝ってもらえないかと手を合わせた。 しぶしぶながら及染カエデは「ハトハトちゃん」の儀式の手伝いをすることに。…

高校受験を控えた正月。 年号が平成に変わるというニュースを聞きながら、父さんの作った夕飯をふたりで食べていたところ、父さんが「ちょっと、いいか」と口にした。 文字数：8000字…

　あなたを見ると胸が痛みました。あなたの言葉を知るうちにじわりじわりと私を侵蝕していくあなたがもつ美は、打ったことのないモルヒネ注射のようでありました。 　まさに、これが中毒なの…

「初めまして」 それが何度続いても、僕は彼女を恋人だと言い続ける。 心だけが覚えていた指輪とマフラーが、ふたりをもう一度結び直す物語。

アンドロイドと人が出逢う時、運命は動き出す。 命とは、愛とは、そんなことを尋ねる旅が始まります。 3つのお話から綴る愛の物語。

娘が初任給でプレゼントしてくれたのは、温泉旅行だった。 けれど、新婚旅行以来の二人きりの旅はなんだか気まずくて。

もし、この感情に名前をつけるなら

　 　女子中学生の陽菜（はるな）は、同じ団地に住む男子大学生の北斗に恋をしていた。陽菜はいつも北斗（ほくと）に勉強を見てもらうなど、ほのぼのとした時間が流れていく。 　そんなあ…

結奈は女であることに疑問はないけれど、女らしく振る舞うことに違和感を感じて生きてきた。多様性が謳われる社会で新たに騒がれるようになった大枠にもカテゴライズされない生きづらさ。息苦…

　瑠璃絵（るりえ）は恋人の居る賢児（けんじ）にお熱です。とても切ない想いをして日々過ごしています……。

『ねえ、私のこと好き？』 「好きに決まってるじゃないか」 僕は画面の向こうにいる僕の彼女に囁くように語りかける。 程なくして画面に選択肢が現れた。 彼女に渡す誕生日プレゼントを次…

噂によると、俺がずっと片想いしている律子は、先生である須藤のことが好きらしい。 だが俺は須藤なんかに律子を渡すつもりはない。 俺は絶対に須藤には負けねえ。

私の名前は小牧梨乃。 貧乳で大して可愛くもない私だけど、超絶イケメンでバスケ部のレギュラーでもある樋口先輩に絶賛片想い中！ これが無謀な恋だってことは百も承知！ でもだから何だっ…

僕はゴリラのウホ夫。 最近の悩みは、隣の巣に住んでいるメスゴリラのウホ美さんが、僕の留守中に僕の巣に勝手に入ってくつろいでいることだ。 今日も巣に帰ると、案の定ウホ美さんは悪びれ…

俺が中学校に上がって間もない頃、元々身体が弱かった俺の母親が病気で他界してしまった。 まだ身体も心も未熟だった俺は、そのことが受け入れられず、寝ても覚めても常に真っ暗な闇の中にい…

俺と律（りつ）は高校に入学して間もない頃、お互いアニメオタクだったことがキッカケで親友になった。 毎日律と一緒にアニメの話題で盛り上がりながら下校する時間は、至福のひとときだった…