「短編向け」を含む小説

放課後の閑散とした教室で、みぃちゃんは唐突に言った。 「私たち、前世でも友達だったんだよ」 ㅤみぃちゃんの話によると、前世の私たちはヨーロッパの貴族でよくお茶会をしていたらしい…

紗栄子の友達、真美は本当に人が良くて騙されやすい。 今も、結婚詐欺としか思えない話を聞かされて、紗栄子は焦っていた・・・

嘘ばかりつく坂本ノリカは、今日も職員室に呼び出されている。 新担任の坂本先生は、妙に熱くてやりにくい。 そう思うノリカに、先生はある提案をして・・・

鹿島孝三郎が妻の連れ子に「女」を感じた瞬間の、ふたりの関係は ※短編

市役所にある街角ピアノの撤去が決まった。原因は「誰もいないはずの、電灯の消えた市役所のピアノが、夜中に曲を奏でている」から。 ある夜、残業中の友と灰田の耳に、聞こえるはずのないピ…

ここは羽根坂（はねさか）高校。 ここの生徒会室で殺人事件が起きた。被害者は生徒会の副会長である朝倉和也（あさくら・かずや）。 みんなの登校時間である朝に発見された彼だが、なんとそ…

私の書くヤンデレのような純愛のような作品群です。 変わった人々の淡い青春を。 どんな人間だろうと———幸せになる権利を。 お品書き #1 純愛……盲目少女 #2 ヤンデレ……ボ…

女と男のせめぎ合い。 ちょっとブラックなショートストーリー。 すべてを読む事で「真実」が明らかに。 ラブシリーズ展開してます。 そちらもよろしくお願いします。 一定期間経過で…

昔はみんなが大切にしてくれたのに、最近はまるで透明人間のよう。人によって違った表情を見せることができるのが私の魅力なのに、今の人たちはすぐに答えを求めて、私を素通りしていく。 で…

わたしはパートナーと一緒にカフェにいる。そこで彼から話を切り出される……。

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。いつも僕に突飛な提案をしてくれる。 ※短編集です。どの話も…

―――強く願う 少女と同じ大鎌が欲しいと

時は3XXX年の遠い未来の横浜市、そんな横浜では「メタモル」と呼ばれる不思議な生き物が、居なくなった「大切な誰か」の代わりを努めるメタモルサービスという新事業が栄えていた。 そ…

少しだけ――― そう少しだけ――― それは甘い、甘い言葉。

夜から始まり、夜に終わる。 朝、昼は認識から外れ、闇が日常。 権利が必要な世界。乖離の世界。

人々が多くの神々を忘れた時代……神々は信仰を集めるのに難儀していた。 神の力の源とは信仰である。 崇められ、尊ばれ、注目を集めてこその神である。 ……ん？じゃあアイドルって天職じ…

昨夜は楽しく飲みすぎた。気づけばスマホには「大事な約束」のログが残されていて……。 酔いどれ記憶と推理ごっこが織りなす記録。

俺の仕事は、誰にも認められない城壁掃除。長年向き合ってきた城壁のひび割れや、風化した石の一つひとつが、まるで俺自身の心のようだ。しかし恋人だったミリアは、そんな俺を捨て、衛兵隊長…

新月の日の夜中、自室で小説を書く。 馬鹿げていることだと言われてもやめることができない。 夜の時間の中、自分の短い人生を振り返る。 この世を二度と明けない夜のさなかにしまい込んで…