「円城塔賞」を含む小説

二人が話している。私はそれを眺める。他ならぬ小説という媒体で。

文芸サークルに所属する大学生の雑談。 固めな文体です。

元絵本作家の石部は、今は絵本を描かずに、職探しの毎日だ。 だが、生活能力のない彼は、競艇場で時間を潰したり、唯一気兼ねなく話ができる間柄の、社会不適合者の滝村にビールを奢ってもら…

【警告】残酷な描写あり。救いのないバッドエンドです。 カクヨムコン11短編小説部門応募作。 遠野冬花は、息をのむほどの絶対的な美貌と、愛されることの優越感に飢えていた。彼女は闇…

二年前、海で美しい人魚を拾ったそら。 美しくわがままな人魚のある願いを叶えるため、そらは車に人魚を乗せた。 百合企画「ふたりはしゅうまつの遊園地で」の参加作品を一部修正したもの…

いつもキスのときに僕の舌を噛み切る彼女。と、また舌の生えてくる僕の話。

主人公は、Happy rainbowの朱音 に、射抜かれます。

子供の頃、冬の朝散歩するのが大好きだった私は四十になり、今までにない試練を迎えることとなった。

可愛いものが大好きな私は転校先で「最上級に可愛い藍川さん」と出会う。 私は可愛い藍川さんの虜となったのである！

あの日、俺は呪われた。それ以来、人が人に見えない。 《刑事》として、人の心の闇を覗いてきた。闇を理解するために、犯罪者の思考を追い、心を観察し、その中身を掴むために古今東西の心…

僕には同棲している彼女がいます。とても可愛い彼女です。そんな彼女のことを、少しお話ししたいと思います。

毎朝七時、世界はひとつの未来へと収束する。 昨日をすべて忘れる男・朝永は、黒い手帳に残された「観測記録」を頼りに、無数の分岐から「誰も死なない明日」を選び続けている。 だが未来を…

高校一年目の春。友人の誘いで文芸部を訪ねた翔太朗は、過去に起きた事故と、部員が受け継いできたある『メッセージ』を知ることになる。

夏の湿気がこもる夜の体育館で、バレー部員・遠藤涼花は自主練を続ける。しかし、誰も触れていないはずのペットボトルの水が減り、遠くから微かな鈴の音が聞こえ始める。 涼花は、そのオカ…

追跡不能な暗号資産を資金源に、真夜中の東京で孤独な監視生活を送るハッカー、神崎カナタ。かつて自身が関わった通信プロトコルの脆弱性により多くの犠牲者を出した「原罪」を背負う彼は、贖…

2286年。人類の地球退去を目前にした、アンドロイド2体の行動ログ報告書。JP-4637とJP-203はなぜ命令にない「人助け」を行うのか。 （本文執筆人間／タイトル考案人間／…

映画『セブン』を彷彿とさせるような大雨の日。 それはある男の自首から始まった……。 形の無い殺人事件の謎を懸命に追う刑事……、そして、猫。 複雑に絡み合った何かを求めて、男…

大学生講師時代からの教え子、雪弥が夜になっても帰って来ないと母親から電話があった。いつもの公園に雪弥はいた。昔あげたサハラ砂漠の砂が入った小瓶を見つめながら。 ※三題噺作品 砂…

既に、対AI用に、「変態路線」を、更に拡充しているこの私ですが……。 では、この話は、果たして実話なのか？、ジジイの空想や妄想やせん妄か？ 「亀頭倶楽部」の奇妙な謎！！！ …