「聞こえてくる」を含む小説

猫2匹と一緒に一人暮らしをしている主人公、一ノ瀬柚。ある日、柚は沢山の不運に見舞われて終いには熱まで出てしまった。なんとか一日が終わり、フラフラと家へ帰ると何やら一人暮らしの家か…

「おはよう、月守くん」 俺の通う高校には、所謂マドンナ、と言われる者がいる。成績優秀、眉目秀麗…etc。そんな誉め言葉が枚挙に暇が無いほど挙げる事ができる女子生徒が、俺の通う高校…

依頼者の要望に合わせて特定の誰かになりきって仕事をする派遣会社。そこに勤めている「半井宗」は失踪した息子になって単身赴任から帰ってくる夫ごまかしてほしいという依頼をこなすことにな…

──その教会には、秘密がある。 のどかな田舎の教会で、孤児として拾われた主人公。 いつも聞こえてくる讃美歌は、どこか心がざわめく心地がした。 記憶と自我の境界線を問うSS作品。

夜が静かに崩れ落ちる時、あなたは夢の中にいた。 夢とは言っても、普通の夢ではない。視界の輪郭はぼやけ、異界の温度が肌を撫でるようだった。空気は薄く、冷たく、耳鳴りのように「響」が…

ある日突然、動物と話せるようになった主人公。しかし、聞こえてくるのは人間の秘密や悪口ばかりだった！　カラスは不倫の現場を実況し、猫はご近所のゴシップに花を咲かせる。知らなくてもい…

北海道旭川市を舞台に、バンドに青春を賭ける高校生たちを描く青春群像劇。瑞々しくまっすぐな若者たちと否応なく近づいてくる大人への扉。揺れ動く思いを乗せてありったけの力を込めて奏でる…

勇者として妹と共に異世界に召喚された春輝は、負傷した妹の治療を条件に魔王を討伐する旅へと出る。 周りからやっかみにあいながらも、魔王を打ち倒し凱旋するが、待ち受けていたのは思いが…

『 1分で読める創作小説2025』参加作品 　木星探査船ウィズダムは衛星エウロパの近くに突如現れたワームホールに飲み込まれて消息を絶った。けれど不可解なことにそのとき船から発信…

――モノを大切にすると精霊が宿る。そんな世界で語られる、昔々の御伽噺。 山奥の集落に住む少女、アリシエーヌ。 両親と共に十年に一回の大精霊祭の日に街へ買い物に出ていた。彼女の両…

来てる来てるよー、男をいちころ上腕二頭筋！ 肩のジープの唸り声が聞こえてくるじゃい！ シックスパックじゃねぇマックスパックじゃねぇか！ ヒャー、その太もも、タコ紐ぶっちぎったハム…

幸せの絶頂期に訪れた、突然の転勤。 東京に残された碧と、九州へ向かう涼介。 「離れても、終わらせない」 そう約束した二人を繋ぐのは、スマホ越しの声と、胸に残る温もりだった。 …

百年の祈りの末に生まれた、無垢なる付喪神の私。 宿命の縁は、心を凍てつかせた魔払い師との偽りの婚礼。 魂が響き合うとき、凍てついた旋律は、愛の調べに変わるのでしょうか。 あらす…

昔々、ヒト族と妖怪族が共存して暮らしている夜麻登（ヤマト）国の都がまだ 寧楽京（ならきょう）にあったころ。 十二歳の女帝・雲母（きらら）さまがいらっしゃる宮廷では怪事件が起きて…

地味で平凡な高校生、相田拓海。彼の隣の席は、才色兼備でクールビューティーなクラス委員長、白石莉乃だ。誰もが憧れる彼女とは住む世界が違う。そう思っていた。 ある日の授業中、拓海は…

先ほどまで待合室ではしゃいでいたのに 名まえを呼ばれ診察室に入った途端、反復される悲痛な叫び。老先生の「もう終わるからねぇ」という声が聞こえてくるものの 一向に終わる様子はなく …

「一晩30,000円、ただし──上を見てはいけない」 謎のバイト案件に応募した大学生。古びた和室、聞こえてくる足音、止まった時計。 そして、天井からの声。 朝まで我慢すればいい。…

　幼い頃、山で遊んでいた時に声を掛けて来た知らない女の子を、私とYは不法投棄された冷蔵庫に閉じ込めた。そのことを忘れて家に帰ってしまった。 　翌日冷蔵庫のある場所にYとともに向か…