重苦しく静謐な語りが最後まで張り詰めていて、非常に印象に残りました。告解室が「救い」と同時に「消去」の装置として機能している構造が恐ろしく、記憶と罪、信仰が静かに歪められていく過程に寒気を覚えます。銀の弾丸という象徴も鮮烈で、読み終えたあとに讃美歌の「不在」が強く心に残る、救いのない美しさを持った作品でした。
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