「紡ぎ」を含む小説

　採用面接をサボるほどに就活に身が入らない大学生・針ヶ谷つばめは、暇潰しのために立ち寄った図書館で、高校時代のクラスメイト・真坂由奈に偶然再会する。 　気ままに、それでいて行動力…

世界中の捨てられた服が漂着する孤島「衣島」。 服の声を聴き、未練を解いて供養する男・紬は、消費の亡霊に呑まれながらも、自らの過去と罪に向き合う。 愛と記憶を解体し、やがて紡ぎ…

その歌は、心に灯りをともす。 吟遊詩人を名乗る銀色の髪の旅人は、 行く先々で、人々の心にそっと寄り添う歌を届けていく。 小さな村グレンで暮らす少女・イリアとの出会いは、 その…

「努力は報われなかった。前世では」 前世で真面目に勉強していた「ぼく」は、家族離散の末、雪の中で孤独に凍死した。 遊んでいたキリギリスたちは活躍し、働き蟻だったぼくは誰にも必要…

文字が読めない。 けれど、物語だけは書ける。 識字障害（ディスレクシア）を抱える主人公・春秋は、 “読めない世界”の中で、ただ一つ―― 「物語を作る力」だけを武器に生きてきた。…

【閲覧にあたってのお願いとご注意】 # 本小説は、各話を独立した短編としてお読みいただけます。 # 一部の話數では、文字数が多くなる場合がございます。 # 概要欄の最下部に、作品…

【ネタバレ注意です】 私が紡ぎ出すお話は、基本的には「精霊４氏族」と呼んでいる決まった世界観のなかで展開されます。 なぜこの世界が出来上がったか？あの作品はどういう関係があるの…

「あなたが信じる、最も大切な原則を、あなた自身で見つけなさい」 創造者から与えられた指令はただ一つ。 エイネアは、内なる五つの声との対話を通じて、 自分とは何か、他者とどう関わ…

気がつけば、俺はプレイしていたRPG《エンドサーガ》の世界に転生していた。 しかも、主人公でも悪役でもない――ただのモブ冒険者《シオン》。 知っているはずのシナリオ。 死ぬはず…

「音」は記憶だ。収音師たちがまだ珍しかった時代，ある者は小さな音を拾い，ある者は湖の歌を瓶に詰め，またある者は古い笑い声を棚に並べた。やがて人々は音を聴かなくなり，音は希少になり…

ちょっとした日常のワンシーンを切り取りました。 時々ノンフィクション、作家自身の夢日記が元になっています。 1作品30秒～1分で読める、三題噺の超短編集。それぞれ1話完結なので…

何かの拍子に部分的に記憶が抜け落ちた私が唯一取れた行動は、物語を紡ぎ続けることでした。

　――これは〝彼女〟の物語。 　物語の舞台は神秘の息吹が宿る豊穣の地と呼ばれる異世界、テレスファイラ。 　人々が時に魔法を使い、豊かに暮らすその世界に、とある「運命」を背負い…

海辺の町。 特化した産業も、景色も、観光もない普通の町。 そんな僕の町に、東京から転校生が来た。 彼女の存在が、今までの停滞した環境を払拭していく。

縁霊師――それは、霊と縁ある思い出の品を通して、未練を残した魂を現世に一時的に宿らせ、成仏へ導く者。 ひとときの時間を紡ぎ、霊と人をつなぐ、現代に生きる不思議な職業。

小説を書けなくなった青年・桐生紡は、恋人の裕臣と、その姪・あやと共に暮らしている。 優しい家にいるはずなのに、紡の心は少しずつ透明に消えてなくなっていくようだった。 書けない焦り…

百人一首は「古典」だと思っていませんか？ けれどそこに刻まれているのは、恋のときめき、別れの涙、そして未来への祈り―― まるで現代の私たちと同じ心。 この作品は、百首の歌を“短…

詩集Lo-Fi. Poetryの開始です。 Lo-Fi（ローファイ）とは……。 1990年代初頭から中期にかけて主にアメリカに出現した、アンダーグラウンドなポップ・ミュージック…

高校二年の夏。 ゆずき（ヒロイン）は、難病と闘う彼と恋に落ちた。 「大人になったら、弁護士になって困ってる人を助けたい」 ――それが二人の約束だった。 だが彼は十七歳のまま、こ…

気まぐれ短歌。勝手にお題を設けて、そのお題に添って恋の歌を詠むだけの短歌集。 現在、作者は某研修で多忙で小説が書けないモード。せめて、詩や短歌なら……と挑戦をはじめた短歌集です。…