辛辣な運命が続く中それを観測し続ける立場と、見届ける運命でありながらもそれを捻じ曲げようとする少女。この対比が物語をより深くより深淵に引き摺り込む。そんな小説でした。
遠大な時を生きる者たちと、少女リフの物語。純粋無垢なリフの存在を、周りの大人たちが時に厳しく、時に温かく見守ります。リフと一緒に壮大な世界を観測している気持ちになります。……が、リフの存在が刺激になっているのは、周りの大人たちも同じ。リフを通して、周りも少しずつ成長しているように感じます。彼らの旅路をそっと見守りたくなります(*´ω`*)