「文学より」を含む小説

「純白の妖精」の連載バージョンです。 この前は短編だったので

夜の街で生きる「朔夜」は、男を憎みながらも、男にしか救われない。 揺れる名前、揺れる身体、揺れる心。 都会の灯と闇のあいだで、出会いと別れは突然に訪れる。 轢き潰された鳩、月蝕の…

春のはじまり、ユミはお気に入りのホームズ帽をかぶって、 相棒の猫・エリと小さな探検に出かける。 冒険小説にあこがれて始めた“探偵ごっこ”のつもりだったが、 思いがけない「拾いもの…

物語が終わったはずの世界で、 悪役令嬢ベネオータム＝ハールシャインは目を覚ます。 彼女だけが、この世界に違和感を抱いていた。 記憶はある。だが、人も関係も“噛み合わない”。 …

十三度、世界は繰り返した。 そのたびに、姫巫女ララは“宿命”に喰われ、彼女を愛した守り手は記憶ごと消え去った。 誰も知らぬ、数百年の孤独を背負いながら。 だが十四度目を前に…

数千字の短編をまとめてぶっこむ予定の短編集です。 〜目次〜 1.『心臓の在り処』 　戦時中の文学を巡る男女の話です。 2.『幻想』 　現代のとある神社で結ばれる絆の話です。 3…

　海の近い町で育った高校生は、幼馴染の小川澪と、いつの間にか言葉を交わさなくなっていた。高校二年の夏、二人は再び時間を共有し、放課後や海辺で静かな日々を過ごす。しかし教室の空気が…

窓のない円い塔「星屑図書館」。 そこに住んでいる孤独な書士コギトの使命は、空から降ってくる流れ星（それは滅びてしまった別の星の物語）を、永遠に忘れ去られないように、静かに守り続…

東京のとある高校に通っている主人公の坂田アオイは、入部した軽音楽部で同級生の川中イロハのギターを聞いて一目惚れをする。軽音楽部の２つのバンド「藍色」と「アカトンボ」、クラスメイト…

ネット活動を主とする、神様のようで正体不明な憧れの作家、向上つばさに呼び出された『僕』が頼まれたのは、向上つばさと名乗って表舞台へ立つことだった。 本当の向上つばさを隠すために、…

ー光があるところには影があるー 今日もどこかで開催されている文学賞 そのなかで「光」が当たるのはほんの一握りだけ ほとんどは「影」となる埋もれ消えていく でも果たしてその…

これは、私が“桜”になるまでの話。 正解の世界からこぼれ落ちたあと、 名前をもらい、居場所を見つけるまでの、 取るに足りない与太話です。 本作は『あか、ときどき、だれ』のスピ…

これは、復讐でも、赦しでも、裁きでもない。 家族という名の物語から降りるために書かれた、一通の記録。 個人を断罪するためではなく、沈黙と善意が生んだ構造を言語化するための文章。…

融合オリジナルの名言で構成されて行く今作品。 読者の皆様に認めてもらえた暁には、本当の意味での『名言集』となることでしょう。 小説家になろうでは、「人」に焦点を当てた名言を投稿し…

雲は、記憶のかたちをしていた。 都会で息苦しさを抱える少年・晴樹。 満員電車、うざいほどの青空、そして夢の中の白い世界。 龍のような雲を見た日、彼の前に空を見上げる少女が現れ…

この世界には大きな闇と小さな光しかないけれど、きっと小さな光がなければ大きな闇でさえ在りはしなかっただろう。 短編を上げていきます。 タグSFにしてますけど全然SFじゃない話…

村長である父親と喧嘩した末に村を追い出されたヒューは、青雲の志をもって王都にやって来た。 吟遊詩人として身を立てようとするヒューが女神から授けられたのは、「文学全集」というわけの…

かつて子どもたちが夢見た“あの童話”。 もしその中身が── 哲学系バラエティタレント、麗人セレブ、リアクション芸人だったら？ 魔法よりもトーク、恋よりもリアクション。 王子も魔…

実験作みたいなものなので参考までにどうぞ