「恐ろしいかな ホラー」を含む小説

都内近郊のベッドタウンにある、築30年の何の変哲もないマンション「メゾン・カトレア」。 フリーライターの「私」のもとに、ある奇妙な調査依頼が舞い込む。 それは「404号室には誰も…

「お前さん、恐ろしいものが憑いとるで」 ある日、突然道端で出会った謎の老女にそう言われた。 神櫛　宮人は、思い当たる節があったので祓い師を紹介してもらったのだが… 　　それが長き…

　現在、猯沼女の生息地はほぼ日本に限られる（そのため日本語の名称である『猯沼女』が世界共通語の『MAMINUMAME』として通用する）。その主な理由として、日本政府が彼女らを手厚…

高校二年生の睦月は、年上の幼なじみ華音に誘われ、ストレンジ・ワールドで働く。 白銀の甲冑でテーマパークを歩き回り、ゲストを案内するバイトである。 変人ぞろいの仲間と共に、楽しく稼…

真夜中、人気のない山道で車を走らせていた。 そこで、山中を彷徨っていたらしい、とある少女と出くわす。 僕は、震える少女を、車の助手席に乗せた。 「……火事だったの。村が、燃え…

これは、33の断片的な記録である。 一見、無関係に見える都市伝説、怪談。そして『あるシステム』の噂。 ――それは運転手のいない**『暴走自転車』**。 ――それは**『赤の女王…

春樹は、一人暮らし始めた。しかし、お金があまりなく安いアパートの一室を借りた。 そこで、春樹は恐ろしい体験をした。 もし、一つ判断を誤っていれば間違いなく……。

とある地方の村で二宮忠行は妹、紗代子と暮らしていた。進学のために上京し、現地で就職もしていたのだが父親が死去したのを機に地元の名家でもあった実家を継ぐためにUターンしたのだ。 …

どこかいけ好かないお隣さんから渡されたコケシから怪奇現象が起こり、娘が童歌を歌い始めた時、悪夢が始まる。 娘を付け狙う黒ずくめの男に、血みどろの中年、影の化け物、モラハラクズ旦那…

その文具店では、万年筆も封蝋も。 呪いまでも売っている。 店の名は『まほろばの月』――表の顔は文房具屋、裏の顔は“怪異を祓う陰陽師”。 店主・望月直斗と店に関わる者たちは人の心…

　欧米のスラム街の薬物患者達のように、日本の大都会の若者達がバタバタと倒れていく。 　一体、誰の仕業なのか？ 　麻耶達が調査を始めると、直ぐに一気に若者達の世代へと爆発的に拡散す…

　主人公・鷹野湊（たかの みなと）は都内の大学に通う二十歳の学生。 　心理学を専攻し、人間の“信仰と恐怖”の関係を卒論テーマに選んでいた。 　夏休み、友人の柊真（しゅうま）から一…

とある体験談。興味本位で訪れたら、洒落にならないことに。でも、ホントに怖いのはじわじわとそれを受け入れて、さらに踏み込んでいることに気が付かないことなんです。 構成 全１４話 …

記憶を失くし、無料宿泊所で暮らすことになった「俺」は、不可解な光景を目にしていた。なぜか自分にだけ見える、不気味に笑う二人の男。医者にも理解されず、孤独と不安に苛まれる中、俺は「…

長年続いた連立政権の突然の終わり。 その夜から権力の中枢である官邸で起こり始める数々の怪異。それはこの土地に古くからかけられた恐ろしい「契約」が目覚めた証だった。 これは日本の…

高校2年生の三上りおは、放送部の文化祭作品のため、学校に伝わる都市伝説をテーマに選んだ。 それは「午前1時から3時の間にだけ現れ、入ったら二度と出られない」という「存在しない部屋…

森と町の境界で暮らす三兄弟。 ゴブリンの襲撃により兄二人を失った末弟ヨーゼフは、悲劇の生き残りとして人々の同情を集める。 だがその胸に隠されたのは、憎しみと欲望、そして冷酷な計算…

幻想的で暗い精神世界の底、醜さや宗教的神秘などを短歌にしました。 どれもがどぎついくらいに鮮烈な色彩描写とほの暗くてどこか落ち着く世界観の短歌です。

私は“震える”。 それは地震でも病でもない。 世界の歪み、人の心の叫び、そして迫る“何か”を感じ取ってしまう力―― 八王子の収容施設《ドゥーマ支援センター》。 そこに閉じ込め…

ゲームの中で自由に動き回っていたはずの私。 気づけば、知らない場所――光と歓声に満ちた空間に立っていた。 仲の良い友達、推し、そして不思議なおばさんと共に高揚感に包まれるが、安心…