「月 想い」を含む小説

倉科理子は、横浜みなとみらいでフリマのパトロールを仕事にしている32歳のOL。 3月のはじめに、3歳年下の後輩くん・七星郁人から、「恋人のフリをしてほしい」と頼まれ、それから間も…

ある夢を見る度に周りの人たちの事を忘れてしまう、対人慢性健忘症(俗名「紺中夢」)が世界中で流行していた。 引きこもりがちな少年、月雨はる。彼に想いを寄せる、同級生の白石春野。印刷…

　信任による結婚制度が崩壊し、契約条項締結による結婚しか認められなくなった世界。 　月面で作業をしていた女性研究員の至近で隕石が落着し、爆発の衝撃を受けてその女性は亡くなった。…

魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテスト参加。 年の冬。 ちゃんと伝えられなかった想いがある。言葉の掛け違い。気持ちのすれ…

静かな夜、心の奥にしまいこんだ想いがふと揺れるとき、不思議な扉が開く――。 願いを叶える紅茶、過去を映す鏡、運命の本、雨に消える猫……。 この短編集は、幻想と現実の狭間で紡がれる…

先祖代々茶道師範をしている家に育った竜樹は、亡くなった人の強い思いのこもった物に触れると幻を視てしまう。 竜樹を可愛がり作法を教えてくれた亡き祖父の道具を持ってからその力は、強く…

レズビアンとして生きてきてた一人の女性が幼馴染の男性に対して初めて芽生えた想いに嫌悪し、葛藤し、苦しみながらも彼と生きる道を選ぶまでの物語。 ※本作品は2021年9月20日に公…

全国から名家のご令嬢が集まる日本随一のお嬢様学校——白百合女学園。 その高等部2年に在籍する月乃 百合子(つきの ゆりこ)は、メイドとしてとあるお嬢様に仕えていた。 現生徒会長…

　彼女が彼女と出会ったのは、桜が満開の季節だった。 　彼女と彼女が別れたのも、桜が満開の季節だった。 　そして、 　彼女と彼女が真実を知ったのは、五年後の――葉桜の季節だった。 …

月の国の皇帝である輝夜の従者の有明。 従順な有明だったが、彼にはこの城に入ってからずっと 思いを寄せる人、十六夜がいた。 前皇帝であり、輝夜の父である十六夜を想うことはご法度で、…

想いを吐けない一人の少女の日常を切り取った話。

退屈な日々を過ごしていた俺の世界は、彼女と出会った瞬間に色を変えた。 教室の片隅で静かに本を読む少女、水瀬紗月。 黒髪を揺らし、どこか遠くを見つめるその横顔に、俺はいつの間にか心…

月の巫女 エレナ と、彼女を守る騎士 リリア。 主従のはずだった二人は、巫女の使命を果たすため、世界を巡る旅に出る。 しかし、その旅の中で、二人の関係は次第に”主従”の枠を超…

※タイトル変更しました。（前「いっせーのーでっ。」） 毎週月水金の19:00に投稿。 高校生活に憂鬱を感じる。先生を好きになってしまった。彼女を好きになれない。俺には部活しかな…

子が高校を卒業し，想い出すのは道遠く通った高校生活。部室の匂い。星空、化石と山と花。平成になる直前のお話し。

降りしきる雪がすべてを覆い尽くす灰色の世界の中、主人公はただ一歩ずつ前へと進む。白銀の静寂に包まれ、消えていく足跡とともに心も沈みそうになる中、それでも歩みを止めない理由は一つ—…

結衣、沙奈、美咲は、同じ会社の同期三人組。性格は違うがウマが合い、今日も一緒にランチを食べていた。そんな時、ふと「ひなまつりの日に好きな人にスイーツを贈ると恋が叶う」というジンク…

遥か昔、この星に川や海があった時代の三の月に、ひとがたを流す風習があっという。 紙や藁で作った小さな人形を小舟に乗せ、祈りや願いを託す。今――小さな人形に込められた想いは、いつの…

桜並木を音無く歩く。 耳が聴こえない主人公の水瀬歩は夕陽が照らすひとつの高級車に目が留まった。 スモークガラスで中が見えない中、突然、ドアが開く。 不思議な少女を前にする。 …

この世界で、たった一人『モフモフ』に触れられない残念な王女様がいた。 モスフル王国第一王女であるルキディアは、王立学園を卒業後、今年で18歳を迎えた。20歳までと期限付きで、夢…