「忘れて」を含む小説

42歳の樋口康之が、帰省のため新幹線に乗っていると、隣の学生が弁当を買い忘れていた。話を聞くと、学生は同郷の小倉出身だった。可哀そうに思った樋口は、自分の弁当を譲ってあげる。それ…

写真が好きな高校2年生の春川透《はるかわとおる》は、ある夏の日、転校生の綾瀬澪《あやせみお》の姿を写真に写すこととなる。 透き通るような光の中、どこか寂しげで、けれど凛とした彼…

【書籍化決定】 ＊各種電子書籍様にて配信中＊ https://note.com/charlotte_bunko/n/nbf3680182954 ＊ピッコマ様にて先行販売いただき…

「教科書忘れたの？　だったら見せたげる」 きっかけはたったのその一言だった。 僕はそれ以来、君に惹かれていったんだ。

「記憶の欠片」と呼ばれる光を求めて、星々を巡る列車が走る。 目を覚ました彼と、その隣にいた少女・アイリスの不思議な旅のはじまり。 忘れてしまった感情、名前、そして――大切な人の…

「数千年の眠りから目覚めたのは、"知識を喰らう"美しき精霊の少女しおり。彼女は現代の学園に隠された古代図書館の秘密と、世界の法則を書き換える力を持つという『世界の栞』の守護者だっ…

かつて、互いの存在だけが救いだった。 幼き日、誰にも言えぬ夜を越えるたび、 身体を寄せ合いながら、ただ「明日」が来ることを祈っていた。 だが、 ある夜を境に、ふたりは“罪”を背…

あなたに、「振ってください」と言った。 あなたはただ、「ごめんなさい」とだけ返した。 五年の片思いの或日のこと。 それだけだったあの日のこと。 繋がってます https://k…

忘れることを許してくれ。（※重複投稿作品）リィズ・ブランディシュカ

短歌の10首連作です。

世界の終末が静かに始まった時代。空に開いた巨大な亀裂「セレスティア」から溢れ出す異形の生物「ノイズ」に、人類はシェルターに閉じこもるしかなかった。そんな絶望の中、唯一ノイズを「消…

虚無の王を滅し、世界に光を取り戻した聖女リリアンナ。だが、輝かしい未来が待っているはずの彼女を待っていたのは、その存在そのものが世界から忘れられていくという、静かで残酷な呪いだっ…

夢を失った元エースの前に、かつて彼が救った黒猫が現れる。 「忘れ物、届けに来たにゃ」 真夏の甲子園、その一打が止まっていた時間を再び動かす――

ある都市の外れにある、小さな探偵事務所。その中には、人の心が読めると噂の女が1人、静かに佇んでいた。 その噂を聞き入れた者が、1人、また1人と依頼を申し込みに、事務所へと訪れる。…

周りから期待されている。 いい子でいないと、好かれない。 求めてもらえない。 そんな中で、閉じ込められていく『本当のあなた』を、忘れないで。

前の夢歩きが32話、10万文字行ったので続きはこちらに書きます。読みにくさ回避のために、ここから30話か10万いったら次を作ろうと思っています。 この世界にはたくさんの子達が隠…

（ネタバレがありますのでご注意ください） あの夏、ぼくたちは“本”の中にいた。 夏休みのある日。図書館で宿題をしていた「チハル」と「レン」は、『なんでも願いが叶う本』を探してい…

静かな午後、陽の光が柔らかく差し込むリビングに佇むのは、深い色合いと上質な革張りが魅力のソファ。ここはミユキの心の避難所。お気に入りの小説を手に、彼女は日常の喧騒を忘れ、心の内面…

世界は終末を迎えていた。 無数の魔族が跳梁し、人類は滅亡の危機に瀕する。 歴史から忘れられた男がひとり。 「海老男」と呼ばれるその男は、不死の肉体と異端の理を携え、静かに戦場を…

令和５年６月１日に開催された、第1回カクヨム短歌・俳句コンテストを契機として、連載が開始された短歌集です。 忘れた頃に、しれっと増えていたりします。 なお、１～１０は、第1回カク…