「見るだけだ」を含む小説

カナヅチの拓海は魚の夢を見る

いつもは通りかかった時に見ると機嫌が良いのにね

俺――誰もが認めるド三下キョロ充男・雨宮悟浄の隣の席には、容姿も頭脳も限りなく完璧、しかし誰にも靡かず誰にも懐かず、それ故に『雪女』とあだ名される超一級ネームド美少女・斗南雪姫が…

メモ程度のものなんで見る人はあまり期待しないでください

男がアクセスしたのは、他人の人生を覗き見、更には未来を「追加」できる謎のサイトだった。 力に酔いしれる男だが、機能を使う代償として親しかった後輩の死をきっかけに力の味を知り、連続…

統一国家アイギス。 その王都の郊外にある広大な森、アイギス大森林。 その中には様々な香辛料や薬草が多量にあり、多くの人がそれらを採りに来る。 その森の中心。そこにあるまるで倉庫の…

人は光の一部しか見ることができない。七色に分解されるプリズムの輝きの裏には、名前のない痛みや、言葉にならない感情が潜んでいる。これは、そんな「可視」と「不可視」のあわいで揺れる心…

サラリーマンの僕は毎晩おなじ夢を見る。それは君との青い夢。そんな夢の中にしかいないはずの君が突然目の前に現れて･･･そこから僕の日常は少しづつ壊れていく

グラン王国第一王子に仕える宮廷伯ネルは、王子に信を誓った忠義者であった。 しかし肝心の王子は家臣、民衆からの評判が悪く、影ではうつけ者王子と呼ばれる始末。更に彼の弟、妹達は歴代…

私立燈台学園——都市郊外にある進学校でありながら、その裏には“未来の秩序を導く者”を育てる極秘プログラム「白光（はっこう）」が存在する。明晰夢を日常的に見る少年・遥希は、転入初日…

引っ越し初日、ストリートビューで自宅を検索してみると、不審な女が写っていた。それから毎晩、異様な夢を見るようになる。

姫路の龍と恐れられている黒田官兵衛は、主君・小寺政職の蒙昧に失望し、織田信長の家臣であった羽柴秀吉に仕官する。だが、本能寺の変で信長が倒れると、「ご運の開け給う時でござる―」こう…

いじめに苦しんでいた女子高生緋水月和葉は、ある日苦しみに耐えきれずに自殺をしてしまう。しかし死んだはずの彼女が目を覚ますと、そこは見覚えのある、しかしどこか景色の違う現代のような…

鏡を見ると。 顔を真っ赤にしたオッサンがいた。 俺だ。 そう、俺なんですよ。 若い頃に想像していた。 年老いた自分が。 酔っぱらった。 虚ろな目で見ている。 よう。 俺が…

　大公国で発生した内乱の末期、城下が反乱軍に包囲される中、護衛につけられた傭兵たちに守られつつ、城壁の上で大公の旗を振った『傀儡の姫』、それが十七歳当時の私だ。きらびやかな装飾を…

著者が亡き祖母に捧げる幻想掌編小説。 よろしければお聞かせください――。 海辺の堂于で過ごす通夜のこと。そこで私は黒衣の女に出会った。涙を湛える盃に、在りし日の祖母の面影を見る…

子供の見る世界が大人にとって正確性を欠いているように、大人の世界観で子供を見る眼差しが、集団としての子供たちの在り方を正確に捉えているとは限りませんよね。 私は子供のころ、しばし…

思いがけないラッキーを想像してしまいがち