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概要
研究の、旅の仲間たち
大公国で発生した内乱の末期、城下が反乱軍に包囲される中、護衛につけられた傭兵たちに守られつつ、城壁の上で大公の旗を振った『傀儡の姫』、それが十七歳当時の私だ。きらびやかな装飾を施した甲冑の中身は、金色の髪と瞳の小娘でしかなかった。
私は中堅商家の長女ハナとして育ち、商業組合の女子学校、いわゆる家政学校に通って、周囲より成長が遅く、本好きとお茶好きくらいしか取り得がない少女、だと思っていたが、実は少し複雑な生い立ちを抱えていた。十歳のとき、私が実の子ではなく、生後すぐ身寄りを失い遠縁の家に預けられた娘だと父母から聞かされていたのだ。とはいえ、育ての父も母も、その夫婦の実子である妹も弟も、私の事情など関係ないかのように、変わらず家族として接してくれた。おかげで私も内心では家族の皆に深く感謝
私は中堅商家の長女ハナとして育ち、商業組合の女子学校、いわゆる家政学校に通って、周囲より成長が遅く、本好きとお茶好きくらいしか取り得がない少女、だと思っていたが、実は少し複雑な生い立ちを抱えていた。十歳のとき、私が実の子ではなく、生後すぐ身寄りを失い遠縁の家に預けられた娘だと父母から聞かされていたのだ。とはいえ、育ての父も母も、その夫婦の実子である妹も弟も、私の事情など関係ないかのように、変わらず家族として接してくれた。おかげで私も内心では家族の皆に深く感謝
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