概要
あの音の正体を、わたしはまだ知らない。
保健委員の椎名澪は、放課後の三階の廊下で透明なフルートの音を聴いた。
音の主は二年生の藤枝朔。澪は練習室の壁際の椅子に座って、朔の演奏を聴くようになる。
指の動き、肩の線、唇の形。
聴いているだけのはずなのに、いつからか目が離せなくなっていた。
試験週間のインクの染み。前触れのない眩暈。空の練習室。
夏のコンクールで朔のソロが始まったとき、澪の中で何かが変わる。
何が変わったのかは、たぶん、まだ分からない。
全十話。
音の主は二年生の藤枝朔。澪は練習室の壁際の椅子に座って、朔の演奏を聴くようになる。
指の動き、肩の線、唇の形。
聴いているだけのはずなのに、いつからか目が離せなくなっていた。
試験週間のインクの染み。前触れのない眩暈。空の練習室。
夏のコンクールで朔のソロが始まったとき、澪の中で何かが変わる。
何が変わったのかは、たぶん、まだ分からない。
全十話。
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