身体に運命の相手を示す「花印」が刻まれる世界。鎖骨に咲く彼岸花の印を疎ましく思い、運命の繋がりを消し去りたいと願う主人公・宵のもとに、学園の有名人である完璧美少女・天道朝日が「対」の相手として現れます。
「やっと見つけた。私の酸素」――そう微笑む朝日は、運命を拒絶する宵に対して「半年間の恋人のフリ」を提案します。
本作の最大の魅力は、宵がどれだけ「帰れ」「来るな」と冷たく突き放しても、すべての言葉を都合よく「翻訳」して距離を詰めてくる朝日の、窒息するほど甘くて重たい執着心です!
毎朝、花印の成長を確かめる「定点観測」と称して宵のブラウスのボタンに手をかけようとしたり、校門や昇降口で待ち伏せして笑顔で逃げ道を塞いだりと、逃げたい宵と絶対に逃がさない朝日のヒリヒリとした攻防に引き込まれます。
運命という名の檻の中で、少しずつ変化していく二人の感情から目が離せません。
激重で息苦しいほどの巨大な矢印を楽しみたい方に、全力でおすすめしたい百合作品です!