概要
先の人の話を聞き、後の人に話をしてください
このまま進んでください。
この先に一人いるので、話を聞いてください。
話が終わるとその人物は先に進むので、空いた席に着いてください。
そのまま前方からくる人物を待ってください。
その人物に話を聞かせ、先に進んでください。
聞かせる話に決して噓を交えないでください。
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- ★★★ Excellent!!!誰かに話すことで気持ちが軽くなることもあるからね
椅子がある。
そこに人が座っている。
あとから来た人は、椅子に座っていた人の話を聞く。
話し終えたらその人は先へ行く。
代わりにあとから来た人が椅子に座り、次の人を待つ――
「おおー、来た来た。へえ、けっこうすぐにくるものなんすね。」
主人公であり、語り手である彼のこの台詞から察するに、それは結構短い間隔で行われているらしい。
主人公が話すのは、自分の身に起きた過去の出来事。
彼の口調はひたすら軽妙。
「いやあ、ほんと、大した話じゃないんすよね。申し訳ないっすけど。」などと面白おかしく語って聞かせる。
けれど、なぜか覚える違和感。
彼の話の内容がアレだからとか、そういうのでもないん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!――その言葉が境界を越えるきっかけに。
……ああ、すみません。
では、私もここで『話す側』として、少しだけ自分のことを語らせてください。
あの日、私は子どもと二人で暮らしていました。
突然、パソコンの画面が乱れ、次々にデータが消えていきました。
写真も、描いた作品も、書きためたテキストも、
まるで誰かが指先で弾くように、一瞬で消えました。
取り戻そうとして、何日も眠れませんでした。
気づけば、私は山の中の集落を歩いていました。
奇妙な形の墓がいくつも並び、
子どもの手は冷たく、でもしっかりと私の手を握っていたんです。
……ああ、この椅子に座ってもいいんですね。
ありがとうございます。
子どもも歩き疲れていましたから、助かりま…続きを読む