概要
現実と記憶の境界で、兵士は何を失ったのか
灰の降る世界で戦う大尉は、軍医の診察室を訪れる。消毒と焦げの匂い。オルゴールの旋律。眠りの中で彼が見たのは、焼けた兵舎、白帯を歩く避難民、そして墓の前の小さな黒板だった。
娘の声が問う。「希望ってなに?」
守るために離れた。離れたせいで守れなかった。任務と家族の間で引き裂かれた記憶が、音と匂いに侵食されていく。首の後ろの熱。閉じられた蓋。
彼は、いつから「患者」だったのか。
娘の声が問う。「希望ってなに?」
守るために離れた。離れたせいで守れなかった。任務と家族の間で引き裂かれた記憶が、音と匂いに侵食されていく。首の後ろの熱。閉じられた蓋。
彼は、いつから「患者」だったのか。
皆さまの応援=兵站。これがある限り、我が軍はあと10年は戦える!