遺された想いは、ハーデンベルギアの花と共に
- ★★★ Excellent!!!
昔ながらの雰囲気漂う純喫茶、いいですね。
コーヒーの良い香りが漂い、落ち着いた店内の雰囲気がゆったりとした癒しの一時を演出するようで、とても心安らぐ空間です。
しかし、こうした個人経営の喫茶店というものは、どんどん数を減らしてきています。
時代の流れというのもありますが、高齢化と後継者不足もなかなかに深刻な問題です。
本作の純喫茶も、ご高齢のご主人が亡くなってしまいさてどうしようという状況です。
本来なら頼れるはずの両親は店に対して思い入れがないのか、無責任にも外国で悠々自適な暮らしで我関せず。
この辺りの希薄さが何とももの悲しさを感じます。
しかし、途方に暮れる主人公の下に、運命的な出会いは訪れ、時は再び動き始めます。
コーヒーを飲んだ後の豊かな余韻のように、物語の含みが抜群の本作。
是非ともコーヒーとともにお楽しみください。