概要
銀髪に紫瞳の乙女は夢か現か
(1話完結・約1200字)孤独な唄手(うたいて)「わたし」の元を訪れる、銀髪に紫瞳の乙女。わたしの唄を心から聴いてくれる唯ひとりの人は、囚われの境遇(みのうえ)だった。
イメージ画像https://kakuyomu.jp/users/shitoukou/news/2912051596392973878
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!唄を聞くように読む、心に残る物語
ウィラルテ・サーガの中の本編「徨う花の物語」の中の短編でありながら、1つの物語としても読むことができるこの作品は、とても抒情的で、悲しみをまとっています。
物語そのものだけではなく、言葉の意味や音の雰囲気がひとつになって迫ってくるようで、読んでいるはずなのに、唄を聞いているような気持ちになってきます。
そして、夢のように遠いのに、痛みだけは妙にはっきりしていて、読んだあともしばらく胸に残り、銀紫の乙女のことに思いをはせずにはいられません。
本編が進むたびに、「これはあの短編のことでは?」と思わずこの『銀紫の乙女(ぎんしのおとめ)』を読み返したくなる、ずっと心に残る作品です。 - ★★★ Excellent!!!~ 夢か現か、その曖昧さが余韻として残る掌編 ~
孤独な唄手の元に現れる乙女、という幻想的な導入から、彼女が「囚われの境遇」だったという一文への展開が、わずか1200字の中でも強い切なさを生み出しています。レビューにもある通り、独特な言葉選びが幻想的で美しい世界観を支えていて、読み終えた後も余韻が残る筆致でした。
「唯ひとり唄を心から聴いてくれる人」というモチーフが、孤独と救いを同時に内包していて、彼女が夢なのか現実なのかを明確にしない構成が、本作の儚さをより際立たせています。同作者の「黄昏の戦姫」とも通じる、神話的で凝縮された世界観の作り方に共通する魅力を感じました。
短いからこそ削ぎ落とされた言葉の選び方が際立つ、読後にもう一度読み返し…続きを読む