この甘さ、まさにシュガーレス砂糖!

 冒頭、美しい冬の情景と、ヒロインである精霊士が、風の精と心を通わせるシーンの描写が印象的な、ファンタジー世界の恋物語です。
 そう、 恋 物 語 です。

 ヒロインの強く切ない願望。その願いをかなえる方法(ファンタジー世界にふさわしい描写です)は分かっているが、実現のためには……という内容の本作、カクコン11(短編)「お題フェス」第四回のお題「天気」を題材にしつつ、少年少女の甘酸っぱい関係を描いた恋物語となっています。

 とにかく甘い。どのくらい甘いかというと、ふだん紅茶に砂糖を一個しか入れないという方は、本作を横目で読むことを推奨するレベル(正面から読むと甘さが強すぎるので)。砂糖は二個入れるという方は、カップに注いだ紅茶に向かって本作を読み聞かせればちょうど良くなると思います。

 これだけ甘くてもカロリーゼロの本作、冬の夜のお供に、ぜひご覧ください!