印象的だったのはクライマックスでの文体変化だ
- ★★ Very Good!!
光の描写が良かった。
眩しすぎて近寄れない太陽ではなく、
でも確実に相手を照らし包み込んでいく、
温かな光として描かれる。
そのバランス感覚に作者のセンスを感じた。
印象的だったのはクライマックスでの文体変化だ。
1〜3話は抑制された語りであったのに対して、
4話で菜由のエネルギーが溢れ出すと同時に、文章量も密度も一気に増す。
読者は里英と一緒に、菜由の「光」に飲み込まれていく感覚を味わえるだろう。
長台詞は使い方を誤るとテンポを損ねるが、テーマやキャラ設定が一致しており挑戦的な試みが成功した意欲作だと思う。
最後のシーンの一文が、読後も心に残った。