見た目は少女、中身は元オッサン。心と身体のギャップを描く骨太ドラマ

第一部から読んでいます。

タイトルや「少女になる」という設定からポップな作品を想像して読み始めましたが、良い意味で裏切られました。

ここに描かれているのは、派手な推理ショーではなく、元警官の経験と勘で地道にトラブルへ立ち向かう「泥臭い」人間ドラマです。

特に印象的なのは、大人の精神が子供の身体(ホルモンバランスや体力のなさ)に引っ張られる葛藤の描写。
「頭ではわかっているのに、身体がついてこない」というもどかしさが、痛いほどリアルに伝わってきます。
児童養護施設という舞台設定も新鮮で、時に重たいテーマも扱いますが、だからこそ主人公の「大人の正義感」が光る作品です。

第2部に入ってからの文章の研ぎ澄まされ方も素晴らしく、一気に読ませる力があります。

TSや百合といったジャンルに馴染みがない方でも、骨太なドラマとして楽しめる一作です。

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