酒好きが囲む、百年越しの酒は……

 タイトルからも漂うように、唐の時代の一遍です。

 主人公は官吏の李旦。
 実直な人柄と豪快な飲みっぷりで、交友関係は満ち足りております。

 一方、女性関係は……お察しの通り。
 年の離れた奥様が居るには居ますが、ちょっと――――いや、かなりぎこちない。

 それもそのはず。
 かつてこの家を訪れた酔仙人によると、断絶の相が出ているそう。
 悪い運気が牙をむいていると思われます。

 しかし、救いはあります。
 同仙人が残してくれた酒甕が、ちょうど百年目を迎えるのです。

 これを飲めば、たちまち凶相が吉相に。
 いったい、どんな風に?

 酒好きによる、酒好きのための「祝い」。
 酒は欠かせないものの、それ以上に重要なのは遊び心と人心。

 仙人の粋なはからい、のぞいてみるのはいかが?
 お酒が苦手でも、きっと酔えると思いますよ。

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