異世界×悪魔契約×現代クレーマー社会風刺 という組み合わせ
- ★★★ Excellent!!!
とても完成度の高い、ブラックユーモア×職業コメディ×現代風刺と感じました。
一番の魅力は設定と語り口の強さです。
「地獄にもコンプライアンスがある」「悪魔にも営業と事務処理がある」という発想が抜群に面白く、悪魔マルバスの一人称語りが、愚痴っぽいのに品があり、どこか哀愁もあるのが非常に効いています。
久我山というキャラクターの怖さと面白さは
久我山恒一は、単なる頑固老人ではなく、
営業経験者
クレーマー体質
契約の抜け穴を本能的に嗅ぎ分ける
「前任者」を武器にする
善人の顔をした交渉モンスター
という、現実にいそうで一番関わりたくないタイプとして造形されていて見事です。
悪魔よりも人間の方がよほど悪魔的、という逆転構図が非常に効いています。
異世界×悪魔契約×現代クレーマー社会風刺
という組み合わせが非常に完成度高く融合しており、とてもおもしろかったです。